稼働中のPCが熱を帯びるのは当然だが、異常なほど高温になる場合は、熱暴走を回避するために対処が必要だ。アイドル時のCPU温度が70度台にまで達したLenovo「ThinkPad T520」を、50度台にまで下げた方法を紹介する。
私のLenovo「ThinkPad T520」は、オフィスのデスクの左端にある、小さなファイリングキャビネットの上のスタンドに置いてある。これを使うときは椅子を左側に回転させる。ほとんどの場合、私は目の前にあるメインPCからリモートでこれを利用する。
先の週末、妻が話をしに私のオフィスにやって来た。妻はファイリングキャビネットの真ん前の、ちょうどファンの排気熱が当たる所に立っていた。「わあ、随分熱い空気だね」と妻に言われた私は、自分の手をその場所に伸ばしてみたところ、その言葉に一切反論できなかった。
T520でCPUの温度をチェックすると、60度〜70度台で稼働していた。確かに熱過ぎる。そこでT520を掃除すれば冷却できるのではないかと考えた。
一般的に、ノートPCはデスクトップPCより熱くなる。私のメインPCは今、30度台後半〜40度台半ばで稼働している。Dellの「XPS One 2720」はアイドル状態でも同じ範囲内で稼働する。タワー型デスクトップPCというよりもノートPCに近い「オールインワン」機種としては上出来だ。新品に近いLenovoの「ThinkPad X380 Yoga」はアイドル状態で40度台半ば〜50度台前半で、これはコンパクト型ノートPCとしては想定通り。これらを踏まえると、やはりT520の60度〜70度台は要注意だ。
そこで考えた。「このノートPCの吸排気部分を最後に掃除したのはいつだっただろうか」と。正直なところ、あまりに時間がたっているので思い出すことができなかった。そこで取り出したのがMetropolitan Vacuum Cleaner(MetroVac)の「DataVac」だ(画像)。これは小型の掃除機で、電子機器のほこりを吸い込んで吹き飛ばすよう設計されている。
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