「プライベートクラウド」「パブリッククラウド」「コロケーション」の違いは?パブリッククラウドとの比較が分かりやすい

コロケーション施設を使ってプライベートクラウドを構築することはできる。ただしコロケーション施設を使えば常にプライベートクラウドになるわけではない。パブリッククラウドも含めて、3つの用語の違いを探る。

2020年02月14日 05時00分 公開
[Brien PoseyTechTarget]

 「プライベートクラウド」という用語は「コロケーション」に置き換えて使うことができると誤解されている場合がある。実際には、この2つの用語の意味は明確に異なる。プライベートクラウドでは、ユーザー企業の担当者がテナント(管理者とエンドユーザーで構成されるユーザーグループの単位)の管理者となる。これに対してコロケーションでは、ユーザー企業はベンダーが運営するデータセンターのフロアスペースを借りて、自社のサーバやネットワーク機器といったハードウェアを運用する。

 企業がコロケーション施設内でプライベートクラウドを運用することはできる。ただしコロケーション施設を利用することが、プライベートクラウドを構築・運用することを意味するわけではない。その環境がプライベートクラウドとコロケーションのどちらに該当するかは、ハードウェアの所在場所ではなく、機能の仕方によって決まる。

「パブリッククラウド」を引き合いにして理解する

 プライベートクラウドとコロケーションの違いを理解するために「パブリッククラウド」の定義を考えてみよう。パブリッククラウドのユーザー企業は、自社の拠点から離れた遠隔地のデータセンターのリソースを利用する。ただしデータセンターの所在地はパブリッククラウドの定義には関係がない。

 パブリッククラウドの主な特徴は、ユーザー企業のリソース使用量に応じてベンダーが課金するマネージドサービスであることだ。そのクラウドサービスが真のパブリッククラウドであるかどうかは、複数のテナントに対してマネージドサービスを提供しているかどうか、つまりマルチテナント型マネージドサービスかどうかで決まる。

コロケーションとパブリッククラウドの違い

ITmedia マーケティング新着記事

news056.jpg

2024夏アニメの人気維持率 「負けヒロインが多すぎる!」の特異な動き
ブシロードのグループ会社であるゲームビズは「アニメビジネスインサイト『データで見る2...

news063.jpg

約8割の人が経験する「見づらいホームページ」 最も多い理由は?
NEXERはくまwebと共同で「見づらいホームページ」に関するアンケートを実施した。

news119.jpg

スマホ時間の奪い合い「利用者増えても、利用時間は減少」 唯一の勝者は?
データマーケティング支援のGlossomは、「スマートフォンでのメディアとコマースの利用に...