在宅勤務で「PC」が品薄に “特需”はいつまでも続くのか?パンデミックで変わるPC市場

新型コロナウイルス感染症の拡大で在宅勤務などのテレワーク用PCの需要が増加した。ただし需要増が今後も続くかどうかについては、専門家によってさまざまな見方がある。PC市場の先行きは。

2020年06月12日 05時00分 公開
[Mike GleasonTechTarget]

関連キーワード

ビジネスPC | 在宅勤務


 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行が原因でPC市場に混乱が生じている。テレワークの急速な広がりでPC需要が高まっているにもかかわらず、出荷台数は減少している。

 調査会社のGartnerとIDCの両社が、世界のPC出荷台数が2020年第1四半期(2020年1月〜3月)に急減したと報告した。Gartnerによると出荷は前年同期比12.3%減、IDCによると同9.8%減となっている。この減少は、2020年の初めに中国のPC関連工場が新型コロナウイルス感染症の流行によって閉鎖し、サプライチェーンと製造に混乱が生じたことに主に起因する。

 世界各地でテレワークへの転換を余儀なくされPCの需要が高まっているにもかかわらず、こうしてPCの出荷台数は急減した。IDCのリン・ファン氏は「新型コロナウイルス感染症が需要を高めると同時に、供給量を下げる要因にもなっている」と説明する。特に需要が高まっているのは、自宅で仕事をするためのノートPCだという。

PC需要は増え続けるのか

ITmedia マーケティング新着記事

news038.jpg

生活者の生成AI利用動向 10代後半はすでに5割近くが経験――リクルート調査
テキスト型生成AIサービスの利用経験者の割合は若い年代ほど高く、特に10代後半はすでに5...

news108.jpg

今度の「TikTok禁止」はこれまでとどう違う?
米国ではまたしてもTikTok禁止措置が議論されている。これまでは結局実現に至らなかった...