Microsoftがプログラミング言語「Rust」への支援を強化「Microsoftも貢献しなければならない」

MicrosoftではRustの利用が増大しており、「Microsoftも貢献しなければならない」という決断に至ったという。

2021年04月09日 08時00分 公開
[Adrian BridgwaterComputer Weekly]

 Microsoftは「Rust Foundation」に創設メンバーとして参加している。

 Rust Foundationはプログラミング言語「Rust」とそのエコシステムの支援、Rustのメンテナンス貢献者のサポートを目的とする独立組織で、Rustのパフォーマンス、信頼性、生産性の向上に寄与する。

 Microsoftのネル・シャムレル=ハリントン氏(プリンシパルソフトウェアエンジニア)はRust Foundationの理事も兼任する。

 シャムレル=ハリントン氏はMicrosoftの「Open Source Blog」で、魅力的なプログラミング言語としてのRustとの出会いに触れ、オープンソースプロジェクト、中でも特に言語エコシステムはユーザーと貢献者のコミュニティーに負けず劣らず強力であるべきだと論じている。

 「オープンソースのソフトウェアと言語は、Microsoftにとってもテクノロジー業界全体にとっても非常に重要だ。その重要性はRustのようなシステムプログラミング言語に特に当てはまる。MicrosoftにおけるRustの利用が増えるにつれ、このオープンソースソフトウェアを利用するだけでは不十分だと認識した。Microsoftもこれに貢献しなければならない。Rust Foundationに参加したのは、Microsoftがこのプロジェクトを財政的に支援し、プロジェクトに貢献してRustコミュニティーとより密接に関わるためだ」と同氏は書いている。

 Microsoftは新たにRustチームを結成し、エンジニアリングの取り組みでRustエコシステムに貢献している。さらにコンパイラ、コアツール、ドキュメントなどの開発分野でRustコミュニティーに協力することを想定している。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

SASのCMOが語る マーケティング部門が社内の生成AI活用のけん引役に適している理由
データとアナリティクスの世界で半世紀近くにわたり知見を培ってきたSAS。同社のCMOに、...

news159.jpg

SALES ROBOTICSが「カスタマーサクセス支援サービス」を提供
SALES ROBOTICSは、カスタマーサクセスを実現する新サービスの提供を開始した。

news139.jpg

「Fortnite」を活用  朝日広告社がメタバース空間制作サービスとマーケティング支援を開始
朝日広告社は、人気ゲーム「Fortnite」に新たなゲームメタバース空間を公開した。また、...