Microsoftのオープンソースコミュニティーへの貢献は称賛に値する。Windows上でLinux用実行ファイルをネイティブ実行する「Windows Subsystem for Linux」も興味深い施策の1つだ。
MicrosoftはLinuxが大好きだ。それは承知している。
MicrosoftがLinuxを好むのは、自社のコアスタックとLinuxとの相互運用性の幅や方向性を広げることを望んでいるからだ。手始めに恐らく、よく知られているPC向けのOS(“Windows”という名前は聞いたことがあるだろう)と拡張サービスやツール製品を入口として、全てのデータワークロードを最終的には「Microsoft Azure」につなげたいのだろう。
本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 5月23日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。
なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。
まあ、少し強引な部分もあるが、とにかくMicrosoftはオープンソースの世界で称賛に値する功績を数多く残しており、その貢献を列挙すると長過ぎてTシャツに書き切れない。
それはともかくとして、特定のLinuxディストリビューション(ディストロ)との相互運用性に関してMicrosoftは、ミステリーサスペンス小説並みに興味深い施策を近々展開する予定だ。
Windows Subsystem for Linux(WSL:Linux用Windowsサブシステム)は、Windowsと特定のLinuxディストロのバイナリ実行ファイルとの互換性レイヤーとして機能するソフトウェアで、本質的には両者を1つに統合する「接着剤」だといえる。
WSLは、Microsoftが開発したLinux互換のカーネルインタフェースを提供する。このインタフェースは、最上層でLinuxディストロのGNUユーザーランド(OSのカーネル外にあるユーザー空間で実行される全てのコード)を実行する。
このような運用ができるのはどのLinuxディストロだろうか。
振り返れば2016年に、Microsoftは「Ubuntu」を実行できるようにした。そして現在はSUSE(「SUSE Linux Enterprise Server」および「openSUSE」)、「Debian GNU/Linux」「Kali Linux」もWindows上で実行できる。
「Fedora」は現時点では利用できない。ただしMicrosoftは、Fedoraを使えるようにする努力を続けていると明言している。
ピーター・ブライト氏は次のような解説を含む記事をニュースサイト「Ars Technica」に寄稿している。
本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。
■Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー
Computer Weekly日本語版 5月9日号 まだまだ使える! 旧型PC再利用術
Computer Weekly日本語版 4月18日号 「Windowsよりマシなもの」=Chrome OS?
Computer Weekly日本語版 4月4日号 開発者を悩ませるモバイル機器最前線
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
TikTokのトレンドに変化 なぜ「1分超え」動画が見られている?
Bufferのデータによると、TikTokでは最近、長めの動画が人気を集めている。
アドビが「10種類のAIエージェント」を発表 顧客体験はどう変わる?
アドビの年次イベント「Adobe Summit 2025」が開催された。初日の基調講演では、アドビの...
「ブランドは叩かれて強くなる」 ジャガーのCMOが語った炎上の乗り越え方
SXSWで開催された「Female Quotient」のイベントにおいて、Jaguar Land Roverの米国CMOは...