ペプシコが導入したAI「Robot Vera」は、求職者の履歴書をスキャンして適格者に電話をかけ、面接まで行う。ペプシコの導入事例を詳しく紹介する。
年間10億ドル(約1100億円)以上の売り上げを計上する大手食品・飲料メーカーのPepsiCoは、ロシア法人で従業員に空きができた場合、候補者の絞り込みや面接に人工知能(AI)ソフトウェアを活用している。
同社は、ロシアの新興企業が開発した「Robot Vera」(以下「Vera」)技術を利用して求職者の電話面接を行い、募集中の職務に関する問い合わせにも答えている。
ロボットリクルーターは、1500人の求職者と話す作業を9時間で済ませられる。人間の採用担当者が同じ作業を行ったとすると9週間はかかると、ロシアおよびCIS(独立国家共同体)地域担当のタレント獲得マネジャー、ナタリア・スンバエワ氏は話す。
Veraは定型的で単調な作業から人事(HR)部門のスタッフを解放すると同氏は主張する。「HR部門のスタッフは、採用担当マネジャーへのサポートを充実させる、データベースを活用する、評価の精度を高める、研修の機会をより多く提供するなどの活動に多くの時間を割くことができる」
PepsiCoは、高度な音声認識ソフトウェアを使って見込みがある候補者へ電話をかけるようにVeraをプログラムした。こうして、人材採用チームは他の仕事に取り組めるようになった。
フォークリフトの運転手や工場の作業者などの選別と、営業担当者の採用活動にVeraが導入された。このソフトウェアは、求人サイトで履歴書を自動的にスキャンし、適格と判断した求職者に電話をかける。最大1万件の通話を同時に行うことができる。
求職者には次のようなメッセージが音声で届けられる。
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