「テレワーカーを狙ったサイバー攻撃」が目立った2020年、今後注目すべき脅威はBlackBerry調査から見えた脅威動向

2020年、新型コロナウイルスの流行によるテレワークの拡大が企業のセキュリティ対策に変化を促した。2021年に企業が注意すべき脅威トレンドとは。BlackBerryが分析する。

2021年04月23日 12時00分 公開
[小林可奈TechTargetジャパン]

 新たな脅威が絶えず発生するサイバーセキュリティ分野。2020年はどのようなセキュリティ事故があったのか。今後注目すべき脅威トレンドとは。BlackBerryの脅威解析チームアジア太平洋地域マネージャー、本城信輔氏に話を聞いた。

2020年のサイバーセキュリティを揺るがしたコロナ禍

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に伴うテレワークの普及は、企業のサイバーセキュリティに新たな脅威をもたらした。セキュリティ対策を万全に整えないままテレワークに移行した企業は攻撃者の標的となった。セキュリティベンダーのMalwarebytesが2020年に発表した調査レポート「Enduring from home COVID-19’s impact on business security」(COVID-19がビジネスに及ぼした影響)によると、パンデミック後に発生したセキュリティ侵害の19.8%はテレワーカー経由で起こっていた。「外出自粛でインターネットショッピングの需要が増えたことに伴い、宅配詐欺や架空料金請求詐欺も目立つようになった」と本城氏は言う。

2021年に警戒すべき「組織的サイバー攻撃」「二重脅迫ランサムウェア」とは

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