セキュリティベンダーWithSecureによると、「YouTube」の動画で偽の暗号資産投資に誘う詐欺が活発化している。巧みに宣伝する“うまい話”に注意が必要だ。
セキュリティベンダーWithSecureによると、動画共有サイト「YouTube」のユーザーを暗号資産(仮想通貨)に投資するよう誘い、金銭をだまし取る詐欺が広がっている。
WithSecureは2023年2月14日(米国時間)、YouTubeのユーザーを暗号資産「USDT」(Tether)への偽投資に巻き込もうとする、不正な動画やアプリケーションを発見したことを明らかにした。詐欺師はYouTubeで約1000本の動画を配信。WithSecureは、動画の大半は偽装のYouTubeチャンネルから評価を得ており、評価には自動化の手法が使われているとみる。偽チャンネルの設定には、メッセージングアプリケーション「Telegram」が使用されたと同社は説明する。
動画の長さは5分から10分程度で、内容はTether投資に誘導するものだった。動画はユーザー名とパスワードで登録できるアプリケーションやWebサイトを表示し、Tetherで入金する方法を説明する。WithSecureのセキュリティ研究者アンディ・パテル氏は「それらのアプリケーションやWebサイトで入金すれば、報酬がもらえるという内容になっている」と述べる。ただし実際にユーザーが入金すると、そのお金は詐欺師の手に渡るだけだという。
WithSecureは投資用アプリケーションを装った、700個以上の異なるURLを発見した。いずれも詐欺師が運用するデジタルウォレット(電子決済用ソフトウェア)だとみられる。中には出金機能を備えているように見せかけるアプリケーションもあるが、「その機能は偽だ」とパテル氏は説明する。
第2回は、Tetherへの偽投資に誘導する詐欺の、実態を深堀りする。
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