日本を含む世界中で2023年1月、「Teams」「Azure」といったMicrosoftのクラウドサービスが、一時的に利用できなくなった。何が起きていたのか。当時の状況を詳しく説明する。
ユニファイドコミュニケーション(UC)システム「Microsoft Teams」など、Microsoftの複数のクラウドサービスが2023年1月に一時的に利用できなくなった。同社の社内インフラにおけるネットワークに、異常が発生したことが原因だったという。世界的規模に及んだ今回の障害では、何が起こったのか。
今回の障害ではTeamsに加えて、メールサーバサービス「Exchange Online」やファイル共有サービス「SharePoint Online」など、同社のサブスクリプションオフィススイート「Microsoft 365」(Office 365)の各サービスの利用にも影響が生じた。同社のクラウドサービス群「Microsoft Azure」にも、接続しにくいといった状況が発生したという。
クラウドサービスなどの各種オンラインサービスの稼働状況を監視するWebサイト「Downdetector」によると、2023年1月25日7時(英国時間)ごろ、複数のMicrosoft 365ユーザーがサーバ接続の問題を報告。Downdetectorは、英国だけではなく日本やインド、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)でも、同様の問題が起きていると説明した。
MicrosoftはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の公式アカウントや公式Webサイトで、一連の問題に関する情報を発信。ユーザー企業に対して、詳細をMicrosoft 365やAzureの管理コンソールで確認するよう呼び掛けた。ただし複数のユーザー企業は、管理コンソールにもアクセスできないことを指摘した。
次回は、Microsoft 365などのクラウドサービスの障害発生時に、ユーザー企業が対処すべきリスクを説明する。
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