GNオーディオジャパンが実施した「ハイブリッド会議」のトラブル調査、サンドラッグの契約書管理のデジタル化事例など、情報系システムに関する主要なニュースを紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)に伴い、Web会議などのオンラインコミュニケーションを実現するIT製品/サービスの利用が広がっている。Web会議の利用実態に関する調査結果、契約書管理のデジタル化と一元管理を実現したドラッグストアチェーンの事例など、情報系システムに関する主要なニュースを3つ紹介する。
音響機器ブランド「Jabra」を展開するGNオーディオジャパンは2023年2月、Web会議などのオンライン会議の実施状況を調査した。COVID-19のパンデミックに伴う行動制限が課せられた2022年3月までと比べ、社内と社外の参加者が出席する「ハイブリッド会議」の件数が増加したと47.4%が回答。特に会議室でハイブリッド会議に参加する際、音声トラブルで会議が遅延した経験があるとの回答は61.7%に上った。回答者がオンライン会議で経験した主な音声トラブルには、エコー(反響)やハウリング(連続した騒音)が起こる(55.3%)、話者の音声が聞こえづらい(同)などがある。調査対象は、Web会議を週に3回以上実施する20〜50歳代の計300人。(発表:GNオーディオジャパン<2023年2月28日>)
ドラッグストアチェーンのサンドラッグが、契約の締結・管理を一元化できるシステムを導入した。同社は従来、契約書のデジタル化ができておらず、紙の契約書を保管する手間が掛かっていた。全国の事業所と本社との間で契約書を輸送する際にかかる、時間やコストの削減も課題だった。システム導入後、法務部が社内の全契約書を一元管理できるようになった。3日以上かかっていた契約締結期間は、最短で1日以内に短縮した。システムにはインフォマートの電子契約クラウドサービス「BtoBプラットフォーム 契約書」を採用。契約の当事者が電子署名をする「当事者型」の電子契約が可能であること、導入実績が豊富であることを評価した。(発表:インフォマート<2023年2月21日>)
リモートアクセスツールを手掛けるRSUPPORTが、Web会議でのアバター(仮想キャラクター)の使用に関する調査を実施した。アバターでの出席が適切だと考えるWeb会議の種類を聞いたところ(回答者:530人)、「少人数での社内会議」が51.3%で最多となった。アバターでのWeb会議出席に前向きな回答者(404人)にアバターの利点を聞くと、46.0%が「発言しやすくなる(心の負担が軽減する)」、36.4%が「より自由なコミュニケーションができる」と答えた。調査は2022年12月、20歳以上60歳未満の社会人を対象に実施。566人から回答を得た。(発表:RSUPPORT<2023年2月28日>)
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