Windows搭載PCだけが、攻撃者の標的になっているわけではない。「iPhone」をはじめとするApple製モバイルデバイスも、Windows搭載PCと同様のセキュリティリスクがある。どのようなリスクがあるのか。
ランサムウェア(身代金要求型マルウェア)やスパイウェア(情報窃取型マルウェア)を使った攻撃が勢いづいている。これらの攻撃は、MicrosoftのクライアントOS「Windows」を搭載したPCだけではなく、スマートフォン「iPhone」やタブレット「iPad」といった、Apple製モバイルデバイスも標的にする傾向がある。
クライアントデバイス「Mac」をはじめとするApple製デバイスは、他社製デバイスよりもセキュリティが高いと考えられてきた。「安心して使える」と考えて導入を決める企業もある。とはいえApple製モバイルデバイスのセキュリティリスクは、決してゼロではない。
実際、Apple製モバイルデバイスを脅かす攻撃の発生が明らかになっている。iPhoneなどのスマートフォンが搭載する、ショートメッセージサービス(SMS)機能を利用したフィッシング詐欺「スミッシング」は、その一例だ。
攻撃者が、Apple製デバイスのソフトウェアに潜む脆弱(ぜいじゃく)性を悪用し、デバイス内のデータに不正アクセスした例もある。2022年にAppleが「iOS 16.1.2」を公開した際、悪用されれば任意のプログラム実行ができる脆弱性を修正していた。
Apple製モバイルデバイスが攻撃を受けると、Windows搭載PCと同じく、データの破壊や機密情報の流出といった被害が発生し得る。企業はApple製モバイルデバイスを保護するために、マルウェアへの対処方法を知ることが重要だ。
第2回は、Apple製モバイルデバイスのセキュリティ面の特徴を整理する。
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