TP-Link製ルーターを標的にした、サイバー犯罪集団「Camaro Dragon」による攻撃活動の詳細が明らかになってきた。Camaro Dragonが侵入を試みるのは、どのような人が使う、どこにあるTP-Link製ルーターなのか。
サイバー犯罪集団「Camaro Dragon」(カマロドラゴン)が、中国のネットワーク機器ベンダーTP-Linkのルーターを標的にした攻撃を積極的に仕掛けていると、セキュリティベンダーCheck Point Software Technologiesは警鐘を鳴らす。Camaro Dragonは「どこ」にある「誰」のTP-Link製ルーターを重点的に狙っているのか。
Check Pointの研究部隊によると、Camaro Dragonは主に欧州各国政府の外交官が自宅で使っているTP-Link製ルーターを狙っている。TP-Link製ルーターに感染させるマルウェアは「Horse Shell」だ。
Horse Shellを使った感染方法の詳細については、原稿執筆時点では分かっていないとCheck Pointは説明する。感染方法の可能性として考えられるのは、主に
の2つだと同社は指摘。ルーターをはじめ、インターネットに接続されたネットワーク機器への侵入は「中国系サイバー犯罪集団が、昔からよく使う手口だ」と語る。
Check Pointは2023年1月以降の攻撃活動を分析したところ、欧州の政府機関を標的にした攻撃活動では、中国系サイバー犯罪集団が開発する攻撃ツールが使われていることが分かった。Camaro Dragonの他には、セキュリティベンダーAvast Software(2022年にNortonLifeLockと合併)らが2022年に発見したサイバー犯罪集団「Mustang Panda」の攻撃活動が活発だという。
後編は、Camaro Dragonの攻撃活動についてセキュリティ専門家の見解を紹介する。
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