iPhoneを“怪しい無線LAN”に接続せざるを得ない場合の「最低限の対策」とは?iPhoneをマルウェアから守る方法【第7回】

安全性の確認ができない公衆無線LANに「iPhone」を接続するのは避けるべきだ。何らかの理由で接続せざるを得ない場合、iPhoneを守るための“最低限”のセキュリティ対策とは。

2023年08月23日 09時15分 公開
[Michael GoadTechTarget]

関連キーワード

iPhone | Apple | セキュリティ


 スマートフォン「iPhone」やタブレット「iPad」といったApple製モバイルデバイスをマルウェア感染から守るためのセキュリティ対策には、さまざまな種類がある。ネットワークや認証などの観点から、Apple製モバイルデバイスの具体的なマルウェア対策を整理しよう。

対策5.“怪しいネットワーク”に用心

 Apple製モバイルデバイスを公衆の無線LANに接続する場合は、その無線LANの安全性を確認する必要がある。やむを得ず、安全性を確認できない無線LANを利用するときは極力、機密情報の共有や重要システムへのアクセスを避けよう。モバイルデバイス管理(MDM)ツールの中には、アプリケーションごとに安全なVPN(仮想プライベートネットワーク)を構築する機能を持つツールがある。

対策6.「MFA」を活用

 多要素認証(MFA)とは、デバイスを使ったり、アカウントにアクセスしたりする際に、パスワードと認証コードといった2つ以上の認証要素をエンドユーザーに要求する仕組みだ。複数の認証要素を用いることにより、パスワードなど単一の認証要素が漏えいした場合でも不正アクセスを防ぐことができる。

対策7.デバイスの利用状況を監視

 Apple製モバイルデバイスで、どのようなアプリケーションを実行しているかを監視することは、セキュリティ対策として重要だ。MDMツールを使えば、Apple製モバイルデバイスのアプリケーションインベントリー(インストールされているアプリケーションの一覧)を作成し、各アプリケーションがセキュリティポリシーに適しているかどうかを確認できる。

 MDMツールの中には、マルウェアに感染したApple製モバイルデバイスをすぐにネットワークから隔離できるツールがある。マルウェアが残っている場合、企業はApple製モバイルデバイスを工場出荷時の状態にリセットすれば、マルウェアを全て消去することが可能だ。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news190.jpg

YouTube広告の実店舗売り上げへの貢献を計測 インテージが「Sales Impact Scope」を提供開始
インテージがYouTube出稿による小売店販売への広告効果を計測するサービスを提供開始した...

news160.jpg

2025年のデジタル広告業界の展望 日本のマーケターの優先メディアと課題は?
IASは、2025年におけるデジタル広告業界の主要なトレンドについて掘り下げたレポート「Th...

news026.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年1月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。