不要になったPCを適切に処分する必要があるのと同様で、企業はスマートフォンについても適切な方法で処分する必要がある。どのような方法で処分すべきなのか。
スマートフォンを業務に利用することが一般的になる中で、企業のIT部門に求められるようになったのがスマートフォンの処分だ。不要になったPCを適切な方法で処分する必要があるのと同じで、企業はスマートフォンについても適切な方法で処分しなければならない。適切に処分しなかった場合のリスクと併せて、スマートフォンを処分する4つの方法を紹介する。
企業がスマートフォンを廃棄する際は、注意深く計画する必要がある。電子ごみの削減とスマートフォン内のデータの保護という2つの義務を果たすには、IT管理者が安全かつ持続可能な方法でスマートフォンを処分しなければならない。
スマートフォンを不適切な方法で処分すると、データの漏えいや環境破壊などのリスクを招くことになる。スマートフォンに重要な企業データが入っている場合もあるため、安全な方法で処分することが重要だ。内部の機密データを適切に消去せずにスマートフォンを売却すると、そのスマートフォンを買った人が残っていた社外秘の文書や連絡先、写真などに不正アクセスする恐れがある。
環境への影響も重大だ。スマートフォンにはリチウムイオンバッテリーなど、有害な物質を含む機器が使われているからだ。
データセキュリティと環境を犠牲にすることなく、自社が利用していたスマートフォンを処分する上で、IT管理者が知っておくべきこととは何か。企業のスマートフォンをリサイクルする主な方法は以下の通りだ。
リサイクル方法を選ぶとき、IT管理者は処分するスマートフォンの台数や現在の状態、再利用の可能性を査定しておくとよい。バッテリーやディスプレイを交換するだけで、スマートフォンをよみがえらせて再び使えるようにできる可能性がある。
中編は、スマートフォン内のデータ削除方法を解説する。
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