IT基盤はなぜクラウド化する必要があるのか。クラウド化の目的、理想像、現状を再確認する。また、理想的なクラウド基盤の構築に欠かせない、ビジネス部門と情報システム部門、双方の要件を考える。
今日、「クラウドコンピューティング」という言葉は、テレビCMや新聞記事でも目にするほど浸透してきている。しかし、IT基盤のクラウド化に注目している企業は多いようだが、果たしてどれだけの企業でクラウド化が進んでいるだろうか。
クラウドの導入や利用が拡大しているという調査データやニュース記事が出る一方で、「それほど導入が進んでいない」または「進めることができていない」という企業もまた多いのではないかと思う。また、仮想環境を導入することでクラウドを導入したと思い込み、その結果クラウドにそれほどのメリットを感じることができなかった企業もあるのではないか。では、なぜこのようなギャップは生じるのか。それはクラウド化と仮想化を混同してしまい、クラウドの本来の目的を誤解しているためである。
本連載は全7回を予定している。第1回では、クラウド化と仮想化の混同による誤解を払拭(ふっしょく)し、クラウド化の本来の目的、理想像、現状などを再確認する。第2回以降では、理想的なクラウドを実現するためのクラウド基盤の作り方を5つの技術分野で検討する。
連載インデックス「理想的なクラウド基盤を構築する方法」
今回の内容は下記の通りである。
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ワークロードを最適な環境に配置できる手法として注目され、多くの企業が採用しているハイブリッドクラウド。しかし、パフォーマンス、法令順守、コストなどが課題となり、ハイブリッドクラウド環境の最適化を難しくしている。
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