ハイブリッドクラウドの利用において、懸念点の1つとなるのがクラウドサービス上でのセキュリティと自社コンプライアンスの維持だろう。
プライベートクラウドとパブリッククラウドを混在させた「ハイブリッドクラウド」の利用を考えたとき、前者は社内システムの延長線上で考えることができるが、後者は利用するクラウド事業者の制限に従わざるを得ない面が出てくる。しかしパブリッククラウドの利用であっても、情報システム担当者は自社セキュリティポリシーの延長線上で運用したいであろうし、ユーザーもハイブリッドクラウド導入による利便性の低下(特にサービスログインのID/パスワード管理の複雑化)を望んではいない。
このような異なるクラウドシステムを利用しつつ、効率的にセキュリティポリシーを適用、管理したいというニーズは、ハイブリッドクラウドの利用が進むにつれ大きくなっていくと予想される。本稿では、上記のような課題、特に異なるクラウドシステム間のアイデンティティー管理(以下、ID管理)と、セキュリティポリシーの実現方法に関して説明する。
連載インデックス「いまさら聞けないハイブリッドクラウド」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。
代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...
YouTubeやTikTokの利用時間、20代以下ではテレビを圧倒 どれだけ差がついた?
YouTubeやTikTokでのコンテンツ視聴は購買行動に関係しているのか。PRIZMAが10代から30代...