Windows Vistaの仮想化――入門編Column

Vistaを試すなら仮想マシンで――Virtual PCとVMwareでのインストールの注意点を紹介しよう。

2007年04月19日 05時00分 公開
[TechTarget]

 Windows Vistaが世界中のデスクトップに徐々に登場してきている中、人々はこのOSに実際に触れて体験したいと考えている。そして多くの人は、できれば高度に管理された環境で、つまり、仮想マシン(VM)上でVistaを動かしたいと考えている。

 どのOSについても言えることだが、VM上でVistaを動作させるに当たっては、一連の落とし穴や、特別なコツを頭に入れておく必要がある。本稿では、その中でも最も重要なものを幾つか紹介しよう。

 VistaをVM上で動かす理由はたくさんある。例えば、利用できる限られたテストマシンすべてで既にWindowsが動作していて、デュアルブートは使用していない場合、Windows XPが動いているマシンにVistaをインストールすると、問題が生じる。XPのブートローダがVistaのブートローダに置き換わってしまい、簡単には元に戻せなくなるという問題だ。具体的には、XPのブートローダであるNTLDRの実行ファイルが、VistaのブートローダであるWindows Boot Manager(BOOTMGR.EXE)に置き換わる。後者は、新しいEFI(拡張ファームウェアインタフェース)ベースのコンピュータと、従来のBIOSベースのシステムの両方に対応している。まとめると、既存のXPシステムにVistaをインストールすると、デュアルブート構成にした場合も含めて、元に戻すのは困難だ。元に戻すには、サードパーティーツールを使うか、回復コンソールを実行して修復するか、システム全体のバックアップから復元する必要がある。Vistaの仮想インスタンスを使用すれば、この問題は完全に回避できる。

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