日立製作所が、企業戦略を実行する業務プロセスを迅速にシステム化できる、統合システム構築基盤「Cosminexus」を6月6日から販売開始する。また、各階層を支える基盤製品群を強化し、Cosminexusブランドへ統合していく。
日立製作所は6月5日、統合システム構築基盤「Cosminexus」を6月6日から発売すると発表した。本製品は、企業戦略を実行する業務プロセスを迅速にシステム化するもの。ソフトウェアの機能をサービスとして扱うSOA(サービス指向アーキテクチャ)に基づき、システム化のガイダンスとなる「リファレンスアーキテクチャ」や、サイジングなどの「適用ガイド」を提供する。また、ユーザーインタフェースからデータまでの各階層を支える基盤製品群を強化し、Cosminexusブランドへ統合して提供していく。本製品の「Rapid(迅速)な開発」「Pluggable(柔軟かつ着脱可能)な構築」「Collaborative(協調的)な運用」というコンセプトに基づき、企業はシステムの段階的な全体最適化が可能になり、業務プロセスの効率的なシステム化を実現できるという。
「リファレンスアーキテクチャ」はシステムの構成要素として各種のシステムパターンを定義し、「適用ガイド」はシステムパターンの組み合せ方や基盤製品の使い方を規定して、サイジングや運用などのシステム設計、およびシステム構築について解説する。これらはシステム構築実績に基づいているため、導入企業は検討時の障害や手戻りを最小化できるほか、優先度の高い課題に応じてシステムパターンを選択できるという。また、同社のメインフレームでのノウハウを活用し、オープン環境でバッチ業務を効率よく構築できる「uCosminexus Batch Job Execution Server」を新製品として提供。さらに、ユーザー業務の利便性を向上するため、「uCosminexus Portal Framework」にスマートナビゲーション機能を追加して、SaaSのような外部サービスをポータルで統合することを可能にしている。
なお、250種類以上のアダプタ製品群を販売するアイウェイ・ソフトウェア日本支社との協業により、ERPパッケージ「SAP R/3」や「E-Business Suite」との連携も実現している。
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