BPM営業担当者いじめは楽しい大切なのはツールではない

IT部門に所属している楽しみの1つは、ベンダーいじめができることだ。わたしの最近のお気に入りはBPMベンダーに意地悪な質問をすること。おかげでうさ晴らしができ、イライラも解消される。

2008年04月21日 08時00分 公開
[Niel Nickolaisen,TechTarget]

 IT部門に勤務していていいことの1つは、ベンダーがわれわれと取引したがることだ。わたしにとって大きなメリットは、自分に電話してくるベンダーいじめができて、ベンダーもそれを受け入れざるを得ないことだ。ベンダーでうさ晴らしできるおかげで、運転中のイライラも解消されるし、スーパーのレジで自分の前に並んだ客がもたもたしていても文句を言わずにいられる。誤解しないでほしい。わたしはパートナーと見なすベンダーとは信頼関係を保っているし、だからこそイライラを取っておいて特定のベンダーにぶつけることができるのだ。

 ここ数年は、ビジネスプロセスマネジメント(BPM)ソフトウェアの営業担当者いじめが気に入っている。彼らによると、BPMはわれわれのプロセス問題がすべてソフトウェアで解決できることを裏付ける製品であり、会社が業績を劇的に好転させるための特効薬であるらしい。わたしに言わせればまゆつばものだ。

 BPMがどのようにプロセスエクセレンスに取って代わろうとするものか、一例を示そう。わたしは最近、ソフトウェアとプロジェクト管理の優れた思想的指導者であるアリステア・コックバーン氏と昼食を共にした。同氏の考え方の基本は、成功するITプロジェクトには共通の特性があるということだ。大成功を収めるプロジェクトに共通する7つの特性は以下の通り。

  • 頻繁なデリバリー
  • 反省的向上
  • 密接で浸透的なコミュニケーション
  • 個人の安全
  • フォーカス
  • 専門ユーザーへの接触しやすさ
  • テストと設定管理が自動化され、頻繁な移行がある技術環境

 コックバーン氏はこの7つを「実践」ではなく「特性」と呼んでいる。この特性を達成する方法はたくさんあるからだ。これが原則なのは、フォーカスや専門ユーザーへの接触しやすさを達成するために使う手段が会社、プロジェクト、社風によって異なるからだ。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 株式会社日本能率協会マネジメントセンター

法人向け:DXを支援する、経産省策定「DXリテラシー標準」を学べるeラーニング

全社的戦略に基づいた一体感のあるDXを実現するには、全社員の共通言語としてDXリテラシーを身に付けることが重要だ。そこで、経済産業省策定の「DXリテラシー標準」に連動した内容を学習できるeラーニングサービスに注目したい。

製品資料 株式会社日本能率協会マネジメントセンター

効果的な1on1で組織力を向上、AIで対話力を改善する支援ツールとは

管理職の対話型マネジメントによる組織力の活性化を目的に、「1on1」を導入する企業が増えている。しかし、さまざまな課題も浮上している。最先端のAI技術で、客観的に1on1を分析し、PDCAを回して改善ができる1on1支援ツールを紹介する。

製品資料 株式会社日本能率協会マネジメントセンター

“DX推進が当たり前”の組織を作るために、従業員のITリテラシーを高める方法

全社的にDXを進めるには、全従業員がITの基礎知識を含めたDXリテラシーを習得する必要がある。個人や部署間のITリテラシーに格差がある中、注目されているのがDXの実務に必要な知識の理解度を確認する「DX基礎能力試験」だ。

製品資料 日本オラクル株式会社

CIO必見:高度なAIテクノロジーでイノベーションの加速を支援する方法

変化し続ける規制に対するコンプライアンスを犠牲にすることなく、イノベーションを加速させ、コストの削減やサイバー脅威への対処も実現するにはどうすればよいのだろうか。その鍵となるのが、最新のAIとクラウドテクノロジーの活用だ。

市場調査・トレンド 日本オラクル株式会社

クラウド戦略策定の参考にしたい、CIOが注目すべき10のクラウドトレンドとは

企業システムのインフラとしてクラウドが当たり前の選択肢となった昨今、自社のクラウド戦略を練るうえで、さまざまな角度からクラウドの動向を把握しておくことが望ましい。CIOが注目すべき10のクラウドトレンドを紹介する。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news253.jpg

「AIエージェント」はデジタルマーケティングをどう高度化するのか
電通デジタルはAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」の大型アップ...