米エンバカデロ・テクノロジーズによる買収が決まったCodeGearは、「3rdRail1.1 日本語版」のデモンストレーションを行い、発売に向けて開発が進んでいることをアピールした。
ボーランドの開発ツール部門であるCodeGearは5月9日、オブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」およびオープンソースのWebアプリケーション開発フレームワーク「Ruby on Rails」向けIDE(統合開発環境)「3rdRail 1.1 日本語版」のデモンストレーションを行い、開発の進ちょくが順調であることをアピールした。日本語版の発売日や価格は5月末に発表される予定。
同製品は、Ruby開発初心者からコマンドライン環境を使い慣れているRuby熟練者まで、スキルレベルを問わずに使えることが特徴だ。今回のデモンストレーションでは、3rdRail 1.1の日本語版を使ってWebプロジェクトを作成する手順やRuby on Railsを使って開発したWebアプリケーションの動作テスト手順などが紹介された。
同製品はオープンソースのIDEであるEclipse 3.3をベースとしているが、Eclipse 3.3はまだ日本語対応のランゲージパックが公開されていない。現在、CodeGearは、Eclipse日本語化プラグイン「Pleiades」の作者である柏原真二氏と協力し、Eclipse 3.3日本語化のためのランゲージパック作成を進めている。さらに、Eclipse DLTK(Dynamic Languages Toolkit)やATF(Ajax Toolkit Framework)など日本語化のための研究・開発も進め、Eclipseコミュニティーにその成果を還元していくという。
なお、同社は去る5月7日、DB設計ツールベンダーの米エンバカデロ・テクノロジーズによる買収を発表している。これについては、「2008年6月末までに取引を完了する見込み。製品の移行計画はこれから策定する」(CodeGear事業本部長 八重樫 行男氏)とコメントするにとどまった。買収内容の詳細や今後の計画は、6月12日に開催される「第9回 CodeGearデベロッパーキャンプ」で説明する予定だという。
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