携帯機器向けの低消費電力シングルチップFPGAデバイス「iCE65ファミリ」を製品化。既存の不揮発性FPGAと比較して、ロジックコストを大幅に抑えられるという。
米SiliconBlue Technologies(以下、SiliconBlue)は6月2日、携帯電話アプリケーション向けに新しいFPGA(Field Programmable Gate Array)技術を開発し、その技術を採用した低消費電力シングルチップFPGAデバイス「iCE65ファミリ」を発表した。
iCE65ファミリは、Taiwan Semiconductor Manufacturing Company(TSMC)の65ナノメートル低消費電力プロセス技術に、SiliconBlueが独自開発したNVCM(Non-Volatile Configuration Memory: 不揮発性コンフィギュレーションメモリ)技術を加え製造されている。NVCM技術は、FPGA自体にコンフィギュレーション用のメモリを用意するだけでコンフィギュレーションデータを格納でき、外部フラッシュPROM(読み出し専用メモリ)を不要にする。これにより、機器の小型化やコスト削減、外部からデータをのぞかれる脅威からの安全確保が可能になるという。
0.18マイクロ/0.13マイクロプロセスで構築されたエンベデッドフラッシュ技術を採用した既存の不揮発性FPGAとiCE65ファミリを比較すると、iCE65ファミリはASIC(特定用途向けIC)に近いロジック容量(ゲート数)を提供するため、ロジックコストを大幅に抑えられるとしている。
iCE65ファミリの最初のデバイスである「iCE65L04」は現在サンプル集荷中で、量産価格は2米ドルから。iCE65ファミリのほかのデバイスは年末までには入手可能になる予定。
また、低消費電力テストとアプリケーション開発用に、iCE65L04を搭載した評価キット「iCEman65」も用意されている。開発用プラットフォームとして利用できるだけでなく、iCE65ファミリのすべての電圧レールに簡単にアクセスできるテストポイントを提供しており、電力を容易に測定することが可能だという。
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