VPN、Exchange……iPhoneの“ビジネス度”を検証するiPhoneはビジネスをセキュアに進められるのか

世界のスマートフォン市場を席巻したiPhone 3Gは、企業利用を1つの訴求ポイントとしている。だが実際に、ビジネス活用に足るセキュリティを確保できているのだろうか? 実機を用いて検証してみた。

2008年09月17日 08時00分 公開
[池田冬彦]

 2008年7月に発売されたiPhone 3Gが世間の注目を集めたのは記憶に新しい。発売当初はどこのショップも品切れ起こし、国内スマートフォン市場で久々にブームを巻き起こしたといえるだろう。この背景にはアップルのブランド力や宣伝戦略もあっただろうが、製品自体の先進性や革新性がなければ、ここまで多くのユーザーに支持されることはないはずだ。

 iPhone 3G(以下、iPhone)は、音楽もビデオも、電子メールもWebも楽しめるという、「エンターテインメント性の高い携帯電話」ととらえられがちだ。だが、実際にはスマートフォン市場を意識し、ビジネスユーザーに向けてIPsec VPN、およびMicrosoft Exchange Serverのサーバ同期機能である「ActiveSync」への対応を果たしている。これにより、ほかのスマートフォンと同様に、社内ネットワークへ携帯電話網や無線LAN経由でVPN接続し、メール、予定表、連絡先のプッシュ配信が可能になる。これらが一定のセキュリティ要件を満たし、企業でも安全に運用できるのかどうかを、詳しく見ていくことにしよう。

画像 多彩なアプリケーションをそろえ企業向けの機能を拡充したiPhone 3G

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news085.jpg

OpenAI、Google、etc. 第59回スーパーボウルで賛否が分かれた“微妙”CMたち
スーパーパーボウルLIXでは、有名人やユーモア、政治を前面に押し出した広告について、賛...

news067.jpg

「単なるスポーツ広告ではない」 Nikeの27年ぶりスーパーボウルCMは何がすごかった?
Nikeが27年ぶりにスーパーボウルCMに復帰し、注目を集めた。

news082.png

Z世代と上の世代で利用率の差が大きいSNSトップ3 1位「TikTok」、2位「Instagram」、3位は?
サイバーエージェント次世代生活研究所が実施した「2024年Z世代SNS利用率調査」の結果が...