全国約400人の医療情報担当者が利用するBIシステムにDr.Sum EAを採用し、会議資料の作成やデータ分析作業などのMRの業務効率を向上。操作方法、Q&A、活用方法などをまとめたマニュアルをポータルに公開し、社内活用促進を図った。
ウイングアーク テクノロジーズは10月9日、ヘルスケア企業のノボ ノルディスク ファーマが、医療情報担当者(以下、MR:Medical Representative)が活用する販売実績データの分析システムに「Dr.Sum EA」を採用したことを発表した。導入により、会議資料の作成やデータ分析作業などMRの業務効率が大幅に向上したという。
ノボ ノルディスクファーマでは、2006年にビジネスインテリジェンス(BI)ツール「SAP BW」導入により販売データやマーケット情報の取得・分析環境を構築し、MRにリポートを電子メールで配信していた。しかし、「メールではなく自分で自由に情報を取得したい」という現場ニーズが挙がっていたことや、2007年12月に新しい持効型インスリンアナログ製剤「レベミル」が発売されたことをきっかけに、MRがより詳細なデータを自由に分析できるツールの導入検討を始めた。Dr.Sum EA導入の決め手としては「コストパフォーマンス」「Web環境で容易な操作性」「柔軟なデータ分析」の3点を挙げている。
システム構成としては、SAP BWと同じデータソースからDr.Sum EAのデータウェアハウス(DWH)を作成し、「Dr.Sum EA Datalizer Professional for Web」でリポートを表示している。この新BIシステムは「サプリ」という愛称で呼ばれ、2008年2月より稼働を開始。稼働後はWeb上でリポートを表示し、簡単な操作で各自の販売実績の分析が可能になったという。また、ワンクリックで分析結果をExcelに出力できる点や、アクセス権限の設定で不必要なデータの流出も防げるといったセキュリティ面も評価している。
このほか、病院や薬局などの情報が登録されているアルトマークデータをDr.Sum EAに登録し、Dr.Sum EA Datalizer Professional for Web上でGoogleマップと連携することで、医療機関情報へのアクセスの効率化を実現している。さらに、サプリの操作方法、Q&A、活用方法などをまとめたマニュアルをポータルに公開し、社内活用促進を図っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
広告や小売、観光振興、まちづくりなど、さまざまな領域で導入が進む「人流データ」。その活用でどのような施策が可能になり、どのような効果が期待できるのか。人流データ活用の6つのユースケースを紹介する。
人の動きを可視化した「人流データ」。屋外広告の効果測定や出店計画、まちづくりや観光振興など幅広い領域で活用されている。その特徴を確認しながら、価値のある分析・活用につなげるためのポイントを解説する。
ゼンリンマーケティングソリューションズでは、地図情報によるデータ分析作業を効率化するため、プログラミング不要のデータ分析ツールを導入した。同社はどのような製品を採用し、課題解決につなげていったのだろう。
工場や倉庫などの現場では、人手不足などにより業務負担の増大が懸念されており、業務のデジタル化と業務プロセスの改善が急務となっている。そこでモバイルアプリの作成からデータ連携までをノーコードで実現できる製品が注目されている。
SAP ERPを活用して、事業部門のデータ作成/変更を行っているロクシタンでは、マスターデータ管理の煩雑さに伴う、処理時間の長さが課題となっていた。これを解消し、SAPデータの処理時間を4分の1に短縮した方法とは?
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。