2009年08月27日 07時30分 公開
特集/連載

クラウド利用は本当にコスト削減になるのか?クラウドに飛びつく前に検討すべきこと

クラウドの経費が積み重なれば、社内でインフラを一括導入した場合の経費に匹敵し、あるいはそれを上回ることもある。

[Christina Torode,TechTarget]

 クラウドコンピューティングは、ハードウェアやソフトウェアに前倒しで掛かる経費を移し替えるものだ。ただしこのコストを何カ月にも、何年にもわたって配分すれば、いずれは帳尻に響く。そしてその過程で、自社でデータセンターを保有した場合と同じデータ保護およびコンテンツ管理の課題に直面することもある。

 クラウドコンピューティングに掛かる経費は、積み重なれば前倒しの一括経費に匹敵し、あるいはそれを上回ることもあるのが現実だ。米PropertyRoom.comのCTO(最高技術責任者)、デイブ・バンクス氏はその現実を受け入れるつもりだと話す。

 PropertyRoom.comは1800の警察署・自治体で押収したり不要になったりした物品を競売に掛けるWebビジネスを展開しており、新しいオークションエンジンをクラウドコンピューティングサービス事業者Savvisのデータセンターに置くことにより、約50万ドルの前払い経費が浮いた。浮いた経費にはサーバ、ネットワークインフラ、ソフトウェアのライセンス料、サーバ/ネットワーク管理のための人件費などがある。

 前払いせずに済んだ経費のうち特に大きかったのは、Oracle Databaseのライセンス料だ。PropertyRoom.comは月額推定1万ドルでSavvisのインフラにオークションエンジンを置いて管理運営を任せており、Oracleのライセンス料もこの料金に含まれる。4、5年たてば、払ったサービス料の総額は、社内にオークションエンジンを置いて管理運営していた場合に掛かる前払い経費に匹敵する規模になる。

 バンクス氏は言う。「資金を前倒しで使わずに移し変えた見返りとして、顧客である警察署の近くに新しく倉庫を建てることができた。これはガソリン代など別の経費を大幅に削減する役に立っている。米国各地の倉庫へトラックで物品を輸送するのはコストがかさむ」。同社は今ではシアトル、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨーク、フロリダに倉庫を持つ。

ITmedia マーケティング新着記事

news212.jpg

面白い広告は記憶に残るが、ユーモアを活用できている企業は少ない――Oracle調査
ユーモアを取り入れたブランドは支持され、ロイヤルティーが高まり、顧客は再び購入した...

news054.jpg

マクドナルドvsバーガーキング ネット戦略がウマいのはどっち?
「ITmedia マーケティング」では、気になるマーケティングトレンドをeBookにまとめて不定...

news118.jpg

マーケターなら知っておきたい「Googleが次に可能にすること」 Google I/O 2022で発表の新機能まとめ
「検索」「地図」「ショッピング」他、Googleが年次開発者会議「Google I/O 2022」で紹介...