仮想マシン(VM)を快適にするIntel、AMD、IBMのCPUはどれだ?VMに最適なCPUの選び方【第4回】

主要CPUベンダーのIntelとAMD、IBM。各社のCPUのうち、仮想マシン(VM)の利用に適した製品はどれなのか。各社の主要製品を説明する。

2022年12月06日 10時00分 公開
[Ryann BurnettTechTarget]

 仮想マシン(VM)をホストするサーバを選択する際には、メモリやストレージ、ネットワーク機器に加えて、「CPU」(中央処理装置)のスペックを考慮することが重要になる。CPUについては、コア数とキャッシュメモリの容量、動作周波数(クロック数)の評価が必要だ。

 VMのユーザー企業はCPUを選ぶ際、VMで実現したいことが何かを確認するとよい。サーバの設置スペース削減が主な目的なら、クロック数の大きさよりもコア数の多さを重視する。データの転送速度を重視するのであれば、クロック数を多くして、コア数を減らした方がよい可能性がある。

VMに適したIntel、AMD、IBMのCPUは

 主要なCPUベンダーとして、IntelとAMD(Advanced Micro Devices)、IBMが挙げられる。これらの3社が提供する、VMに適したCPUを紹介する。

Intel

 IntelのCPU「Intel Xeon Bronze」製品群は、小規模な事業や基本的なストレージサーバに適している。「Intel Xeon Silver」「Intel Xeon Gold」の各製品群は、Intel Xeon Bronzeと比較してキャッシュメモリのデータ伝送速度や容量が大きく、複数のセキュリティ機能を備える。

AMD

 AMDのCPU「AMD EPYC 7003」製品群は、8~64コアを搭載し、16~128スレッド(コアの処理単位)を処理可能だ。同社は、CPUを選択するのに役立つTCO(総保有コスト)計算ツール「AMD EPYC SERVER VIRTUALIZATION TCO ESTIMATION TOOL」も提供している。

IBM

 IBMのCPU「POWER9」はメモリの接続方法として、数を増やして処理能力を向上させるスケールアウト型と、メモリ容量を上げて処理能力を向上させるスケールアップ型の2つを可能にしている。外部システムとの連携を強化する目的で、I/Oサブシステムを搭載していることが特徴だ。NVIDIAの「NVLink 2.0」や標準規格の「PCI Express 4.0」「OpenCAPI」などのI/O規格と互換性を持つ。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

製品レビュー ニュータニックス・ジャパン合同会社

クラウド同士の連携と運用の課題解消、WebスケールITの基準を採用した基盤とは

ハイブリッド/マルチクラウドへ移行する企業のIT環境だが、クラウド同士の連携は複雑な上に、運用も非効率になりがちだ。そこで、この問題を解消するためのハイブリッド/マルチクラウドプラットフォームを紹介する。

製品資料 ニュータニックス・ジャパン合同会社

VMware vSphere環境のクラウド移行、ベンダーロックインや不確実性の回避策は?

オンプレミスで稼働してきた仮想マシンを中心としたワークロードのクラウド移行が増える一方、デファクトスタンダードとなっていた、あるハイパーバイザー製品が買収されたことで、多くの課題が顕在化した。その実態と、解決策を紹介する。

事例 ニュータニックス・ジャパン合同会社

ITの導入・運用費を数百万ドル規模で削減、キャンベラ大学に学ぶNutanix導入術

AIや機械学習を支えるIT基盤の整備に課題を抱えていたキャンベラ大学。Nutanixの導入によりリモートアクセス環境を整備し、研究成果の質も向上させたという。本資料では、同大学のITインフラ改善の取り組みを詳しく解説する。

市場調査・トレンド ニュータニックス・ジャパン合同会社

「VMware買収後」の仮想化戦略 企業はどのように対処すべきか

BroadcomはVMware買収後、製品ポートフォリオやライセンス体系に大きな変更を加えた。ユーザー企業はこの変化にどのように対処し、今後のIT戦略、仮想化戦略を検討、構築していけばよいか。

技術文書・技術解説 ニュータニックス・ジャパン合同会社

仮想化環境の移行をもっと簡単に、知っておくべき「6つのステップ」とは?

仮想化環境の移行を考える際は、「現環境と同じ機能が移行先でも利用できるのか」「ライセンス管理の負担は軽減できるのか」など、さまざまな検討事項が生じる。これらを解決し、簡単に移行を実現するための6つのステップを紹介する。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

繧「繧ッ繧サ繧ケ繝ゥ繝ウ繧ュ繝ウ繧ー

2025/04/02 UPDATE

  1. 1蝗槭〒蛻�°繧具シ壻サョ諠ウ繝槭す繝ウ繧剃クク縺斐→繝舌ャ繧ッ繧「繝��縺吶k縲祁ADP縲阪�莉慕オ�∩
  2. 繝ェ繝「繝シ繝医ョ繧ケ繧ッ繝医ャ繝励〒譁�ュ励′謇薙※縺ェ縺��エ蜷医�縲後ョ繝舌う繧ケ繝槭ロ繝シ繧ク繝」繝シ縲阪�菴ソ縺�婿
  3. 蠕ケ蠎墓ッ碑シ�シ啖DI縺ョ縲檎判髱「霆「騾√�繝ュ繝医さ繝ォ縲阪€∽クサ隕�3遉セ縺ョ謚€陦薙↓驕輔>縺ッ��
  4. Citrix縲訓VS縲阪€勲CS縲阪→VMware縲後ヵ繝ォ繧ッ繝ュ繝シ繝ウ縲阪€後Μ繝ウ繧ッ繧ッ繝ュ繝シ繝ウ縲阪�驕輔>縺ィ縺ッ��
  5. 繧オ繝昴�繝亥�繧後�縲計Sphere縲阪�縺ェ縺懷些髯コ縺ェ縺ョ縺具シ溘€€窶懷ョ牙ョ夂ィシ蜒坂€昴↓豐ケ譁ュ縺ァ縺阪↑縺�ィウ
  6. 縲後Μ繝「繝シ繝医ョ繧ケ繧ッ繝医ャ繝玲磁邯壹€阪〒繝槭え繧ケ縺御スソ縺医↑縺�→縺阪�窶懊%縺ョ險ュ螳壺€昴r逍代≧縺ケ縺�
  7. ESXi縲後し繝昴�繝亥�繧後€榊セ後�莉」譖ソ蛟呵」懊↓縺ェ繧稀yper-V縲゜VM縲、HV縺ョ驕輔>縺ッ縺薙l縺�
  8. 繝ェ繝「繝シ繝医ョ繧ケ繧ッ繝医ャ繝励〒繧ょョ溘�菴ソ縺医◆縲後�繝ォ繝√ョ繧」繧ケ繝励Ξ繧、縲阪€€蛻ゥ逕ィ縺吶k譁ケ豕輔���
  9. Hyper-V縺ッ菴募床縺ョ莉ョ諠ウ繝槭す繝ウ繧偵し繝昴�繝医〒縺阪k縺具シ溘€€讀懆ィ弱�繝昴う繝ウ繝�
  10. 縲祁Mware Fusion縲阪€祁Mware Workstation Pro縲阪�驕輔>縺ィ縺ッ�溘€€VMware縺ョ2螟ァ繝上う繝代�繝舌う繧カ繝シ

ITmedia マーケティング新着記事

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news253.jpg

「AIエージェント」はデジタルマーケティングをどう高度化するのか
電通デジタルはAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」の大型アップ...