両社はISV向けにクラウド環境を構築するサービスを開始した。第1弾としてISVが販売するアプリをSaaS化する「SaaSスタートアップ@absonne」を2月18日より提供する。
新日鉄ソリューションズとシトリックス・システムズ・ジャパンは2月18日、ISV(独立系ソフトウェア会社)向けにクラウドコンピューティング環境を構築するサービスで協業すると発表した。第1弾として、ISVが販売するアプリケーションをSaaS(Software as a Service)化するサービス「SaaSスタートアップ@absonne」を同日より提供開始した。
両社では今回、クラウド移行時のインフラコストを20%削減するという新日鉄ソリューションズのインフラサービス「absonne(アブソンヌ)」上に、アプリケーション管理コストを最大50%削減するというシトリックスのアプリケーション仮想化ツール「Citrix XenApp」を搭載。新日鉄ソリューションズがISVのSaaSビジネスをサポートし、シトリックスがアプリケーションの無償検証およびアプリケーション仮想化に向けたサポート、コンサルティングを請け負う。
同サービスを利用することで、ISVは自社のアプリケーションをSaaSとして提供する際に課題となる構築/運用時の不安を解消できるほか、アプリケーションの稼働検証が無償なことから、検証コストの削減が図れるという。また、実際のクラウド環境上での検証が可能なため、アプリケーションの本番環境移行・新サービス提供までの時間を短縮し、市場要求にも迅速に対応できるとしている。
新日鉄ソリューションズは同サービスの提供により、ISVのSaaS化ビジネス関連で初年度3億円、3年後に10億円の売り上げを目指す。また両社は今後、absonne上にデスクトップ仮想化を含むさまざまなクラウド検証環境とクラウド構築サービスを用意し、企業向けクラウドコンピューティング化推進サービスを順次リリースする予定だ。
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