富士通は、サーバやストレージを仮想化しネットワーク経由で提供するサービスのトライアル版を5月に開始する。
富士通は5月10日から、クラウドサービス基盤「Trusted-Service Platform」上で「オンデマンド仮想システムサービス」のトライアル版を提供する。
オンデマンド仮想システムサービスは、富士通のデータセンターで保有するサーバやストレージを仮想化し、ネットワーク経由で提供するクラウドサービス。併せてネットワーク機能やセキュリティ機能もパッケージ化し、IaaS(Infrastructure as a Service)サービスとして提供する。
同サービスの利用形態は、仮想サーバ、ディスク、ネットワークなどが1時間単位の従量課金制。仮想サーバには処理速度などの性能ごとに、エコノミー、スタンダード、アドバンス、ハイパフォーマンスの4タイプを用意する。エコノミータイプの価格は、1時間当たり1仮想サーバ31円(税別)。サーバの構成は、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの3階層まで可能だ。また、システム構築の際は、仮想サーバの構成やスペック、ディスクの追加・削減、OS、バックアップ、リストア、ファイアウォールといった設定をWeb上で行える。サービスレベルの保証、データの保証(多重化)、自動フェイルオーバー機能も備える。
なお、本サービスは2009年7月以降富士通内で39プロジェクトの検証が済んでおり、今回のトライアル提供を経て、2010年10月に商用サービスを開始する。サービス開始から1年間で1000社への導入を計画している。クラウドサービス全体では2012年度末に売り上げ3000億円を見込む。
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