富士通、時間課金制IaaSサービスのトライアル版を5月に提供NEWS

富士通は、サーバやストレージを仮想化しネットワーク経由で提供するサービスのトライアル版を5月に開始する。

2010年02月23日 09時00分 公開
[TechTargetジャパン]

 富士通は5月10日から、クラウドサービス基盤「Trusted-Service Platform」上で「オンデマンド仮想システムサービス」のトライアル版を提供する。

 オンデマンド仮想システムサービスは、富士通のデータセンターで保有するサーバストレージ仮想化し、ネットワーク経由で提供するクラウドサービス。併せてネットワーク機能やセキュリティ機能もパッケージ化し、IaaS(Infrastructure as a Service)サービスとして提供する。

 同サービスの利用形態は、仮想サーバ、ディスク、ネットワークなどが1時間単位の従量課金制。仮想サーバには処理速度などの性能ごとに、エコノミー、スタンダード、アドバンス、ハイパフォーマンスの4タイプを用意する。エコノミータイプの価格は、1時間当たり1仮想サーバ31円(税別)。サーバの構成は、Webサーバ、アプリケーションサーバ、データベースサーバの3階層まで可能だ。また、システム構築の際は、仮想サーバの構成やスペック、ディスクの追加・削減、OS、バックアップ、リストア、ファイアウォールといった設定をWeb上で行える。サービスレベルの保証、データの保証(多重化)、自動フェイルオーバー機能も備える。

 なお、本サービスは2009年7月以降富士通内で39プロジェクトの検証が済んでおり、今回のトライアル提供を経て、2010年10月に商用サービスを開始する。サービス開始から1年間で1000社への導入を計画している。クラウドサービス全体では2012年度末に売り上げ3000億円を見込む。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news066.jpg

Metaに潰されないために残された生き残りの道は?――2025年のSNS大予測(Snapchat編)
若年層に人気のSnapchatだが、大人にはあまり浸透していない。一方で、AR(拡張現実)開...

news150.jpg

「猛暑」「米騒動」「インバウンド」の影響は? 2024年に最も売り上げが伸びたものランキング
小売店の推定販売金額の伸びから、日用消費財の中で何が売れたのかを振り返るランキング...

news110.jpg

Netflixコラボが止まらない 「イカゲーム」シーズン2公開で人気爆上がり必至のアプリとは?
Duolingoは言語学習アプリとNetflixの大人気ドラマを結び付けたキャンペーンを展開。屋外...