Active Directoryのバックアップと復旧のポイント中堅企業向けActive Directory運用のススメ

Active Directoryは、ほかのアプリケーションとは別にバックアップしておく必要がある。障害が起きる前に、シミュレーションして計画を検証しよう。

2010年04月15日 08時00分 公開
[Joel Snyder,TechTarget]

 Active Directoryバックアップと復元の計画を立て、テストしておくことは、事業継続計画(BCP)における最優先事項だ。もしもActive Directoryを失えば、Windowsドメインはすぐに機能しなくなり、企業はActive Directoryで管理しているすべての情報を失うことになる。

 大半のネットワークアプリケーションとは異なり、Active Directoryは分散型のアプリケーションだ。これはマルチプルマスター、つまり(デフォルトで)すべてのドメインコントローラーがディレクトリの完全なコピーと、それを変更できる機能を持っている(※)。

※なお本稿は中堅規模のネットワーク向けに執筆したものである。幾つものドメイン、さらには複数のフォレストがある大規模ネットワークの場合には、この原則はすべて当てはまるが、細部はかなり異なってくる。

 従って、Active Directoryを安全に保つためには、ドメインコントローラーのうちどれか1つのバックアップを取っておけばいい。しかしコントローラーのいずれかを復元したいと思えば、すべてのバックアップが必要になる。

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