Logitech傘下のライフサイズが、フルHDビデオ会議に対応する自社初の16ポートMCU(多地点接続装置)製品を発表。価格を競合製品の約3分の1に抑え、シェアを伸ばすという。
スイスLogitech International(国内はロジクール)傘下のライフサイズ・コミュニケーションズは11月1日、最大16拠点の接続が可能なMCU(多地点接続装置)製品「LifeSize Bridge 2200」(以下、LifeSize Bridge)を発表した。すべてのポートで1080pのフルHDビデオ会議システムの相互接続を可能にする。販売価格は非公表だが、「ポート当たりの単価は業界で最も安い」という。11月中に販売開始する。
LifeSize Bridgeは、高品質なHD会議システム間の相互接続を実現するMCU。単体の製品としては同社初(OEM製品は除く)のMCUとなる。従来はビデオ会議システム(エンドポイント)側にMCU機能を搭載することで多地点接続に対応していたが、支店数の多い大企業ユーザーなど9拠点以上の接続への対応および性能向上のため、16ポートの専用装置を新たに開発した。
サポートする解像度は720p/30fps、720p/60fps、1080p/30fps。H.264準拠の他社製品も接続できる。異なるフレームレート間でも双方向通信が可能な点が特徴だ。利用可能帯域は128kbps〜4Mbps。また、スケジューラ機能を内蔵し、Adobe Airベースの管理ツールから会議の予定を設定可能。会議の設定方法として、あらかじめ決められた時間に予約しておく方法と、使いたいときにすぐに開始するオンデマンド的な方法の両方が同時に運用できる。各機能についてはモジュール式を採用しており、将来の拡張が容易になっている。
価格はオープン。同社によると、同等スペックの他社製品に比べて約3分の1の価格設定であり、「720p/1080p利用時のポート単価は業界で最も廉価」だとしている。販売目標は年間100台。
ライフサイズ・コミュニケーションは2005年、HDビデオ会議市場に最も早く対応製品を投入した、先駆者的な存在。ここ数年間の市場の成長を追い風に、「国内シェアは現在15〜17%だが、当面は第2位を目指す」(日本カントリーマネジャーの石井和彦氏)という。
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