両社は、海外展開を見据えた戦略的な協業を進めている。シマンテックの総合セキュリティ製品が、富士通のクラウドサービスに採用されることも発表した。
シマンテックと富士通は11月30日、シマンテックのバックアップ製品「Backup Exec」を富士通のPCサーバ製品「PRIMERGY」向けに提供することで合意したと発表した。富士通は同日から2012年3月末まで、販売価格を通常より約2割安くするキャンペーンを展開し、Windows環境向けのデータ保護製品「Backup Exec for PRIMERGY」、および同製品にバックアップクライアント用ライセンスをセットにした「Backup Exec Suite for PRIMERGY」を販売する。
キャンペーン価格(税別)は、Backup Exec for PRIMERGYが12万8000円(通常価格15万4200円)、Backup Exec Suite for PRIMERGYが19万8000円(通常価格24万6400円)。
なお両社は、同日付でもう1つの共同戦略も発表している。富士通が同社のクラウドサービス「オンデマンド仮想システムサービス」に、シマンテックのデスクトップ、サーバ向け統合セキュリティ製品「Symantec Endpoint Protection」を採用するというものだ。今後、富士通が日本および海外市場に提供するクラウドサービスは、24時間365日体制でシマンテックのセキュリティサービスで保護される形となる。
両社は2010年2月に世界規模での協業を進める方針を発表した。今回の発表はその具体策。今後も海外展開も見据えた協業を積極的に進めていくとしている。
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