日本サムスンは24インチ液晶一体型のビデオ会議専用端末をRADVISIONと共同開発。38万円という低価格を武器に国内シェア拡大を目指す。
日本サムスンは1月25日、液晶ディスプレー一体型のビデオ会議端末「SCOPIA VC240」(以下、VC240)について報道関係者向けに説明会を開き、機能や販売戦略などを紹介した。VC240はMCU(多地点接続装置)メーカーのイスラエルRADVISIONとの共同開発による製品で、企業のデスクトップや小規模会議室での需要増に応える。
VC240は、フルHD(1980×1080)対応の24インチワイド液晶、HDカメラ、ステレオスピーカー、エコーキャンセラ機能付きマイクを一体化したオールインワン型のビデオ会議端末。製品の販売自体は2010年夏ごろから開始している。一番の特徴は、スケーラブル映像符号化の国際標準規格「H.264/SVC(Scalable Video Coding)」を標準サポートしていること。送信側の単一の映像ソースから、受信側の端末の再生能力やネットワーク帯域に合わせた解像度で画像を再生できる。加えて、パケットロスが発生しやすいベストエフォート回線による利用でも、補正機能によって映像が乱れにくいという長所がある。
また同製品では、1月のアップデートにより、資料共有機能におけるH.263への対応や、トラフィックのファイアウォール越えを可能にするNATトラバーサル機能といった新機能を搭載した。
VC240本体の価格は38万円。2台を対向で利用する場合はそのまま相互に接続先を指定して利用できるが、複数拠点でビデオ会議を行う場合はMCUが必要になる。RADVISION Japanは最大9拠点接続が可能なMCUを約200万円で提供しており、通常のビデオ会議システムに比べておよそ半分のコストで導入できるという。併せて、相互接続可能なPC/iPhone向けのWeb会議クライアントソフトウェアも無償で提供する。
日本サムスンによると、エグゼクティブのデスクトップや中小企業の会議室に設置して使うことを想定している。低廉なため全社員への展開も可能なことを訴求したいという。映像/音声の品質に優れる低価格の専用端末として販売し、2013年までに国内市場で15%のシェア獲得を目指すとしている。
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