現在、多くのベンダーがデータセンターIT市場のシェアを奪い合っている。激しい争いの中から、一歩抜け出して生き残るために各社が取り組んでいることとは何だろうか。
Cisco SystemsやHewlett-Packard(HP)、その他のハードウェア大手は現在、高度なコンバージド(集中型)ハードウェアでデータセンターIT市場のシェアを奪い合っている。だが、目に見えない本当の戦いは、システム管理ソフトウェアで繰り広げられている。
ハードウェアベンダーは(ストレージ大手のEMCも含め)現在、データセンター向けハードウェアに統合システム管理の多様な機能を組み込みつつある。
もっとも、サーバやネットワーキング製品、ストレージなどに管理機能の「トロイの木馬」を忍ばせることは、取り立てて目新しい話ではない。だが、企業がデータセンターの効率化やクラウドコンピューティング対応を強化する流れの中で、そのスケールは次第に大掛かりになり、ベンダーが手にする利益も増大しつつある。
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これまでデータセンターでは、ストレージやサーバ、ルータなどのコンポーネントの寿命が来れば順次アップデートしてきたものだが、ここにきて多くの企業がコンバージドハードウェアを検討するようになった。このプロセスでは、バンドルされたシステム管理機能が重要な要因になる。そう指摘するのは、業界各社と関係があるため名前は明かせないが、米中西部にある大手ITインテグレーターの幹部だ。
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