NECのSaaS電子カルテサービスの利用を開始。自院でシステムを構築した場合と比べて、TCOコストを約30%削減できると見込んでいる。
NECは4月13日、玉島第一病院(岡山県倉敷市)がSaaS電子カルテサービス「MegaOakSR for SaaS」を利用開始したと発表した。MegaOakSR for SaaSは100床未満の小規模な病院向けに電子カルテ、オーダリング、看護支援などの主要な機能をネットワーク経由で提供するサービス。
玉島第一病院は、安全性の確保や業務の効率化を目的とした電子カルテの導入を検討していた。しかし、医療機関がシステムを導入・構築する場合の課題として「システムの導入コストや電子カルテを運用する要員の育成、サーバ機器の設置スペースの確保などにある」と認識していた。
そうした課題の解決策として、玉島第一病院は2011年4月にMegaOakSR for SaaSを導入。厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第4.1版(2010年2月)に記載された接続方法を採用し、診療データをNECのデータセンターで管理している。玉島第一病院ではデータセンターに診療データを保管して安全性を確保しながら、電子カルテの利用が可能になったという。また、電子カルテの運用要員も不要であり、自院でシステムを構築する場合と比較して、システムに係る総所有(TCO)コストを約30%削減できるとしている。
NECでは2014年3月までに500機関へのMegaOakSR for SaaSの導入を目指し、販売パートナーとともに積極的に拡販するとしている。
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