企業利用の視点に立って代表的なPaaS(Amazon EC2、Google App Engine、Force.com、Windows Azure)の機能やサービスを比較した。
前回の「今さら聞けない! クラウドサービスの違い」では、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)といった各種クラウドサービスの違いについて解説した。今回はPaaSの代表的なサービスを比較する。
PaaSは各種クラウドサービスの中でも話題性や注目度が非常に高い。サービス提供側にも盛り上がりが見られ、多数のサービスが展開されている。有名どころとしては、Amazon Web Services(AWS)のAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)、GoogleのGoogle App Engine(GAE)、salesforce.comのForce.comプラットフォーム(Force.com)、MicrosoftのWindows Azure Platformが代表的だろうか。以下、それぞれの利用開始までの最低日数やサービス概要について紹介する。
AWSはクラウド市場を開拓した企業であり、PaaSにおいてもパイオニア的存在だ。AWSが提供しているサービス内容は非常に幅広い(参考:同社Webページのサービス一覧)。当初は欧米を中心にデータセンターを展開していたため日本企業にとって導入のハードルが高かった。だが2011年3月に東京にデータセンターが設立されたこともあって、サポートやネットワーク遅延などへの不安が軽減され、利用しやすいサービスとなった。
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