アパレルブランド米GUESSのモバイルBIとFacebook分析先行事例BI分野のホットキーワード「モバイル」&「ソーシャルメディア」

1999年からBIを活用してきた米アパレルブランドのGUESS。iPadの登場とともにモバイルBIを強化し、Facebookによるカスタマーエクスペリエンスの提供に挑戦している。

2012年03月07日 09時00分 公開
[富永康信,ロビンソン]

1999年からBIを活用する米GUESS

 米国のカジュアルアパレルブランドで、マルチチャネルリテーラーのGUESS? Inc.(以下、GUESS)。モバイルでのビジネスインテリジェンス(BI)活用と、自社ソーシャルアプリケーションとFacebookとをBIで連携させることで、独自のカスタマーエクスペリエンス(顧客経験価値)を提供している企業として注目されている。このたび、同社のBIディレクターであるブルース・イェン氏が来日し、2012年2月24日に開催されたマイクロストラテジー・ジャパン主催の「MICROSTRATEGY BUSINESS INTELLIGENCE FORUM」でその取り組みの一部を公開した。

 1981年創業で、ロサンゼルスに本社を置くGUESSは、全世界で1万5000人以上の従業員を擁し、90カ国に1465店舗を展開。2010年度の売り上げは24億米ドル(約2000億円)以上に達する。同社がMicroStrategyのBI製品(関連記事:BIの基本をきっちり提供、最新モバイルにも対応する「MicroStrategy 9」)を導入したのは1999年のこと。以降、2006年にリテール用のデータウェアハウス(DWH)を構築し、2008年にはBlackBerryを活用したモバイルBIやダッシュボードの利用を開始。2009年からは多くのグローバルプロジェクトでBIを活用してきた。アパレルブランドの中でもベテランのBIユーザー企業というわけだ。現在はグローバルデータモデルを構築し、北南米、欧州、アジアの3大陸に分散した約800人のローカルBIチームに対して機動的にデータを発信する枠組みを持っている。

ITmedia マーケティング新着記事

news056.jpg

2024夏アニメの人気維持率 「負けヒロインが多すぎる!」の特異な動き
ブシロードのグループ会社であるゲームビズは「アニメビジネスインサイト『データで見る2...

news063.jpg

約8割の人が経験する「見づらいホームページ」 最も多い理由は?
NEXERはくまwebと共同で「見づらいホームページ」に関するアンケートを実施した。

news119.jpg

スマホ時間の奪い合い「利用者増えても、利用時間は減少」 唯一の勝者は?
データマーケティング支援のGlossomは、「スマートフォンでのメディアとコマースの利用に...