オラクルとSAPのモバイルBIが実現する「真のリアルタイム」、それぞれの意味BIのモバイル対応は単なるトレンドか?【後編】

BIのスマートデバイス対応は単なるトレンドなのか? 日本オラクル、SAPジャパンが言う「真のリアルタイム」をひも解くと、それがもたらすユーザーメリットが見えてくる。

2011年08月18日 09時00分 公開
[納富友三,TechTargetジャパン]

 ビジネスインテリジェンス(BI)ベンダー各社の記者説明会やカンファレンスを基にBIのスマートデバイス対応がもたらすユーザーメリットを探る本稿。前編「BIのiPad/Android対応がユーザーに与えるメリット」ではBI専業ベンダー2社(マイクロストラテジー・ジャパン、クリックテック・ジャパン)のモバイル対応を解説した。後編では日本オラクルSAPジャパンの発表を基に、巨大ベンダーが言う「真のリアルタイムの実現」とは何かをひも解きたい。

モバイル対応は一要素、ユーザーが選択できる環境を

 日本オラクルは2011年6月28日、BI製品の最新バージョン「Oracle Business Intelligence R11.1.1.5」(以下、Oracle BI)を発表した(関連記事:Oracle BIが実現する「3つのリアルタイム」と「BI標準化」とは)。最新版の機能強化点としてスマートデバイス対応を発表しており、iOSに対応した専用のOracle BIアプリケーションを提供し、iPhoneiPadでOracle BIを場所を問わずに利用できる。

画像 iPadでOracle BIを利用したイメージ《クリックで拡大》

 オラクルは「Oracle Database」や高速データベースマシン「Oracle Exadata」といったデータソース基盤だけでなく、フロントエンドの分析アプリケーションはOracle BIの他にもEPM(Enterprise Performance Management)製品群「Hyperion」などを持つ。また、最新版のOracle BIはインメモリデータベース「Oracle Times Ten」やSAPのオンライン分析処理システム「SAP Business Information Warehouse」(SAP BW)などのデータソースにも対応している。これらを背景にしたOracle BIのスマートデバイス対応がもたらすユーザーメリットは、単純に「Oracle BIをiPadで使える」だけではない。それをひも解くためにはOracle BIについてある程度知る必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...