復旧プランで異なる 仮想ディザスタリカバリツールの選択基準DRツールは特効薬にあらず

以前はコスト面で難しかったディザスタリカバリ(DR)だが、仮想DRツールを利用することで実装しやすくなった。しかし、ツールの特性とDRプランのニーズを把握して導入する必要がある。

2012年04月18日 09時00分 公開
[Greg Shields,TechTarget]

 仮想ディザスタリカバリ(DR)ツールはDRに関する障壁を引き下げてくれる。だが効果的なDRプランには、分析的かつ技術的な難しい判断も必要だ。

 別の言い方をすれば「DRツールは特効薬にあらず」ということだ。むしろ、堅牢で効果的なDRプランを作成するには、複数の仮想DRツールを利用したり、どのような障害に備えるのかを決定したり、災害後にユーザーにどのようにサービスを展開するのかを判断したりなど、かなりの手間が必要となる。

 DRのニーズは企業ごとにさまざまだろうが、以下の仮想DRツールと戦略は全てのIT部門にとって検討の価値があるはずだ。

市販の仮想DRツール

 主要ベンダーの中には、米VMwareの「Site Recovery Manager」のように独自の仮想DRツールを提供しているところもあれば、DRのニーズを満たすリファレンスアーキテクチャを提供しているところもある。例えば、米Microsoftの仮想化技術「Hyper-V」では、マルチサイトのWindowsフェイルオーバークラスタ上に仮想ホストを構築できる。また米Citrix Systemsは「XenServer Pool Replication」の他、バックアップやリカバリのための各種のアプローチで同様の機能を提供している。

 VeeamやAppAssure、Acronisといった米サードパーティーベンダーは多様な仮想DRツールを提供している。その多くはバックアップ機能とリストア機能の強化に重点を置いたものだ。こうしたツールはデータと仮想マシン(VM)の複製を作成し、災害に備えて離れたサイトに保管するようになっている。

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