OpenShiftとZend Serverの統合は開発者に何をもたらすかRed HatとZendが提携

オープンソースのPaaS「OpenShift」を有するRed Hatと、PHPアプリケーションサーバ「Zend Server」のZendが提携した。中〜大規模企業をターゲットに、モバイルアプリケーション開発市場の拡大を狙う。

2012年11月27日 08時00分 公開
[Adam Riglian,TechTarget]

 米Red Hatが米Zendと提携を結んだ。Red HatのPaaS(Platform as a Service)サービス「OpenShift」にZendのPHPアプリケーションサーバ「Zend Server」を統合し、エンタープライズ市場への浸透を深めることが狙いだ。

 両社が提携を決断した要因として、急成長中のモバイルアプリケーション開発市場におけるチャンスの拡大と、フロントエンド開発言語としてのPHPの人気を挙げている。Red HatのOpenShiftはオープンソースのPaaSであり、Java、Ruby、PHP、Pythonなど、6つの言語をサポートする。

 「この提携により、開発者はOpenShiftプラットフォームでZend Serverの良いところをフルに活用できる。さらに開発者は、サーバの管理ではなく、コードとユーザーに集中できる。非常に強力な組み合わせだ」とRed HatのOpenShift製品マーケティング担当ディレクター、ジミー・ゲレロ氏は語る。

 ZendのCEOであるアンディ・ガトマンズ氏によると、両社には会合やカンファレンスで一緒になる機会が多く、オープンソース企業である両社の提携は有機的に実現に至ったという。

 「ZendとRed Hatは明らかによく似た市場でビジネスをしている。どちらもオープンソース企業であり、顧客ベースも多くの部分で重複している。エンタープライズ開発の推進という点でも、われわれは同じようなビジョンを持っている」とガトマンズ氏。

 同氏によると、今回の提携は中規模から大規模企業のメインストリームのビジネス開発者をターゲットにしたものだという。同氏の構想には、Zendの全ての開発ツールとランタイムの他、統合開発環境(IDE)のEclipse、OpenShiftが含まれている。

ITmedia マーケティング新着記事

news145.jpg

女子スポーツが生み出す収益は2024年に10億ドル以上 広告主や大手広告代理店も本気に
WPP傘下の大手メディアエージェンシーGroupMは、AdidasやUnileverなどのクライアントの支...

news011.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2024年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news131.jpg

「ダークパターン」の認知は2割にとどまる――クロス・マーケティング調査
調査会社のクロス・マーケティングが実施したダークパターンに関する調査(2024年)の結...