デスクトップ仮想化環境で使える4種のクライアントを比較する自社に適した端末の種類を知る

デスクトップ仮想化(VDI)環境で利用できる端末はPCやシンクライアントだけではない。ゼロクライアントやタブレットPC、スマートクライアントといった選択肢もある。それぞれも長所/短所をまとめた。

2013年04月03日 08時00分 公開
[Steve Greenberg、Bobbie Jones,TechTarget]

 VDI(仮想デスクトップインフラ)セッションを実行できる端末デバイスは、シンクライアントだけではない。もっと視野を広げ、ゼロクライアントやタブレットPC、スマートクライアントなども検討すべきだ。

 VDI環境で利用可能な4種類の主要な端末の長所と短所を検討し、どのタイプがあなたの会社に向いているのかを判断していただきたい。

懐かしのシンクライアント

 シンクライアントはPCの機能縮小版と見なすことができる。プロセッサ、ストレージ、メモリ、OSなどの主要コンポーネントはPCで使われているものと同じだが、PCと比べると容量が小さく、処理能力も低い。シンクライアントは安価なVDIクライアント用として設計されているため、基本的にはユーザーインタフェースを表示するのに必要な処理能力しか備えない。

 シンクライアント用OSとしては「Windows XP Embedded」が最も一般的だ。同OSに慣れているユーザーは多く、このOSでなければ動作しないレガシーアプリケーションもあるからだ。医療分野では同OSがよく使われている。他にも「Windows CE」「Windows 7 Embedded」、Linux系OS、メーカー独自のOSなどがシンクライアントで使われている。これらのシンクライアント用OSは通常、1Gバイト、2Gバイトまたは4Gバイトのフラッシュドライブ(SSD)にインストールされる。

長所

  • デスクトップPCよりも安価
  • 省電力
  • セキュリティに優れる
  • 一元管理が可能

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