企業のERP投資が拡大、お金が向かうのは?識者が語る「ERP製品選択の目」:アイ・ティ・アール 藤巻信之氏

大企業、中堅企業を中心にERPへの投資が好調だ。「アベノミクス」と呼ばれる経済政策の恩恵を受けるとみられる輸出型の企業を中心にERPのグローバル案件が増えている。ERP投資はどう進むのか。識者に聞いた。

2013年06月04日 08時00分 公開
[垣内郁栄,TechTargetジャパン]

 大企業のERP投資が戻ってきたようだ。アイ・ティ・アール(ITR)が4月25日に公表した国内ERP市場の調査結果によると、大企業向けERP市場(8社の製品が対象)は2011年度に前年度比8.4%の増加、2012年度は9.2%の増加が見込まれる。大企業は何を期待してERPへの投資を再開したのか。ITRのシニア・アナリスト 藤巻信之氏に聞いた。

 国内ERP市場全体では2011年度に前年度比5.4%増と堅調な伸びだった。2012年度は、さらに市場が拡大し、7.4%の成長を見込んでいる。この成長をけん引するのは大企業向けのERPだ。藤巻氏によると、大企業向けERPでは輸出型企業を中心とするERPのグローバル展開に伴う基幹システムのアップグレードやリプレースが発生。ERPベンダーの売上高を押し上げた。特に好調だったのは幾つかの大型案件を獲得したSAPだった。

会員登録(無料)が必要です

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

新着ホワイトペーパー

製品資料 ServiceNow Japan合同会社

コストの増加にも大きく関係するHR部門、業務の負担を解消する方法とは?

従業員の生産性低下や離職によるコストが増大する中、企業の収益性を向上させるためにHR部門の重要性が高まっている。限られたリソースの中で、HR部門の生産性と効率性を向上させるにはどうすればよいのか。その方法を解説する。

製品レビュー 株式会社ビズリーチ

失敗しない「採用管理システム」選びのポイント、導入後の落とし穴と対策も解説

人事担当者が採用活動に注力できる環境を整えるために、採用管理システムの導入を検討している企業が増えている。本資料では、導入のステップや要件整理のポイントに加え、導入後に陥りやすい落とし穴と、それを回避する方法を紹介する。

製品資料 株式会社エフアンドエム

勤怠管理の課題を解消、管理者の負担を軽減して従業員のニーズにも応えるには?

働き方が多様化する今、勤怠管理に悩む企業が増えている。「あらゆる場所から打刻を行いたい」「出退勤をリアルタイムに管理したい」「働き方改革関連法に対応したい」などのニーズをかなえるためには、どのようなシステムが最適なのか。

製品資料 株式会社エフアンドエム

失敗しない勤怠管理システムの導入術、注意点からトラブルの予防策まで解説

DXを進めるに当たって、何から始めればよいのか迷う担当者も多い。導入のハードルが低く、効果が高い「勤怠管理のシステム化」は、DXの第一歩として有効だ。そこで、勤怠管理システムの導入手順や準備、注意点について時系列で解説する。

製品資料 株式会社マネーフォワード

弁護士に聞く「改正下請法」の基礎知識:親事業者・下請事業者双方の注意点は?

改正下請法の施行予定が2026年1月に迫る中、自社ではどのような対応をしたらよいのか、頭を悩ませている企業も多いだろう。そこで弁護士監修のもと、親事業者・下請事業者それぞれの注意点も含め、改正下請法の全体像を解説する。

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか

なぜクラウド全盛の今「メインフレーム」が再び脚光を浴びるのか
メインフレームを支える人材の高齢化が進み、企業の基幹IT運用に大きなリスクが迫っている。一方で、メインフレームは再評価の時を迎えている。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...