米Appleは主としてコンシューマーをターゲットにしており、エンタープライズ市場は重視されてこなかった。だが、iOS端末がモバイルの事実上の標準となった今日、企業向けの機能の必要性が高まっている。
米Appleは「Worldwide Developers Conference(WWDC)2013」において企業向けの新機能を幾つか発表し、企業のIT部門のニーズに応える姿勢を示した。
Appleのソリューションプロバイダーである米Tech Superpowersの創業者マイケル・オー氏は、「企業ユーザーをターゲットにした機能がそこかしこで紹介されていた。革新的な機能はなかったが、業務効率の改善に役立つ新機能が数多く見られた」と話す。
まず、AppleのモバイルOSである「iOS」では外観デザインが刷新され、ほとんどのアプリケーションの古臭いイメージ(カレンダーアプリの合成皮革調の外観など)が一掃された。
「古いデザインはビジネスユーザーをばかにしているような感じがする」とオー氏は指摘する。「それに比べると、『OS X Mavericks』と『iOS 7』のカレンダーは、ビジネスユーザーとコンシューマーの両方に好まれるデザインのように思える」
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