企業の海外展開とIT基盤に関する読者調査リポート
増える企業の海外展開、読者調査で分かったIT投資の優先度
中国や東南アジアを中心に増える日本企業の海外進出。海外拠点におけるITシステムの利用状況や運用管理の課題、今後のIT投資はどうなるのか。読者に聞いた。
TechTargetジャパンは8月2日から25日にかけて、TechTargetジャパン会員を対象に「企業の海外展開とIT基盤に関する読者調査」を実施した。企業の海外進出の状況や、進出先でのITシステムの利用に関する課題、今後のIT投資の方向性などが明らかになった。本稿は、アンケート調査から明らかになった企業の海外進出に関する実態の一部を抜粋して紹介する。全ての結果を記載したリポートは、文末のリンクから会員限定でダウンロードできる。
目的:企業の海外展開とIT基盤の整備について確認するため
方法:Webによるアンケート
調査対象:TechTargetジャパン会員
調査期間:2013年8月2日(金)~8月25日(日)
総回答数:186件
※回答の比率(%)は小数点第1位を四捨五入し表示しているため、比率の合計が100.0%にならない場合があります。
中国に進出済みが80.5%
海外拠点の進出先では「世界の工場」に加えて消費や研究開発の拠点としても注目を集める中国が最も多く、80.5%の回答を集めた。次いで日本経済と結び付きが強い北米が68.8%で2位に入った。アジアでは他に、ベトナムやミャンマーが最近注目されている東南アジアが62.3%で3位、中国と同様に発展が期待されているインドが32.5%で6位に入った。
シングルインスタンスERPへの関心が上昇
「海外拠点でのERP、基幹系システムの利用形態」を聞いた質問への回答からは日本企業のIT戦略の一端が分かった。最も多かった回答は「世界の拠点ごとにERP、基幹系システムを導入し、利用している」で36.4%だった。だが、最近は全世界の拠点で同一のシステム基盤を利用するシングルインスタンスERPが注目されている。調査によると、「世界の全拠点で同一のシステムを使っている」と回答したのは28.6%。また「主要拠点ごとにシステムを構築している」と答えたのは29.9%だった。従来は世界の拠点ごとにバラバラのシステムを導入するケースが多かったが、運用管理の効率性の高さや、ITガバナンス構築の容易さに注目してシングルインスタンスERPを採用する企業が増えていることが推測できる。
課題は「拠点ごとにバラバラのセキュリティレベル」
一方、「海外拠点で利用するERP、基幹系システムの課題」を聞いた質問では、「セキュリティレベルやセキュリティポリシーが拠点ごとにバラバラ」が回答のトップだった。拠点ごとにさまざまなシステムを導入した結果、セキュリティレベルやポリシーを統合的に管理できなくなっている企業が多いようだ。
これらの課題への対応として「海外拠点におけるIT基盤の改善点」を聞いた質問では「拠点ごとにバラバラのシステムを統合、共有できるようにする」が37.7%でトップ。次いで「セキュリティレベルやセキュリティポリシーを統一する」が31.2%で2位に入った。
また海外拠点に対する今後の具体的なIT投資(ネットワーク、セキュリティ関連)では、「情報漏えい対策」が40.3%で最も多くの回答を集めた。「マルウェアなどの脅威対策」(22.6%)、「標的型攻撃対策」(17.7%)もランクインするなど、海外拠点においてもセキュリティ対策に積極的に取り組んでいる企業の多いことが分かる。
詳細なアンケート結果は、以下からダウンロードできる(TechTargetジャパン会員限定)。
本稿では紹介しきれなかったさまざまなアンケート結果(海外拠点へのIT投資動向、ITインフラ製品やパッケージ製品の導入状況、IT製品選択のポイントなど)とともにアンケート回答者の詳細な属性も紹介されている。ぜひ参照されたい。
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