電子カルテの家系図は、紙カルテと異なり技術的に可能なことが増えた半面、倫理的に考慮すべき事柄も増えている。真に有用な家系図システムの構築には、まだまだ検討すべき課題が多い。
医療現場における電子カルテの導入や利用に関するエッセイ集『電子カルテは電気羊に食べられる夢を見るか』(加藤 五十六 著)を題材に、「日本ユーザーメード医療IT研究会」(J-SUMMITS)のメンバーが現場の抱える課題の解決策をリレー形式で提案する本連載。今回は「電子カルテの家系図問題」を取り上げる。
エッセイでは、電子カルテにおける家系図に関する機能の課題を指摘し、特に遺伝性疾患や家族内感染の際に用いる詳細家系図の取り扱い方法を紹介している。本稿では、医療法人葵鐘会 副理事長 吉田 茂氏が自身の経験を踏まえながら、家系図の作成やその管理に関する改善策を提案する(編集部)。
私が本連載のこの章を担当することになったのは、以前の勤務先(名古屋大学医学部附属病院)で、実際にデータベースアプリケ―ション開発ソフトのFileMakerを使って「家系図作成ツール」を作った経験があるからである。
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