Windows 7には直接移行できない?
「Windows XPサポート切れ」にまつわる勘違いを正す5つのヒント
Windows XPのサポート終了まで、もうそれほど時間はない。でも検討すべき課題が多く、具体的な対策に着手できていない――。そんな企業のIT担当者に向けた、最低限確認したい5つの項目を示す。
2014年4月8日(日本時間で同月9日)、米Microsoftは「Windows XP」の延長サポートを終了する。多くのユーザーに支持されたWindows XPは、10年以上にわたってビジネスシーンで活躍してきた。だがかなりの割合のビジネスユーザーは、OSの移行を急務と考えていない。
Windows XPのサポート終了日が近づくにつれて、IT部門は大きな決断を迫られている。「アップグレードは本当に必要なのか」「必要だとしたら、どのOSへアップグレードするのか」「アップグレードの方法は」。Windows XPのサポート終了に関するこうした問題に頭を悩ませている人が、解決策を模索するときに考慮すべき5つの重要なポイントを紹介する。
ポイント1: Windows XPからWindows 7へ直接アップグレードできる方法はない
Windows XPと「Windows 7」はアーキテクチャが異なるため、Windows XPからWindows 7へ直接アップグレードすることはできない。ユーザープロファイルはWindows XPからWindows 7へ簡単に移行できるが、アプリケーションはあらためてインストールする必要がある。
また、16ビットアプリケーションを利用している場合、64ビットのWindows 7では機能しない。Windows XPのサポート終了まで何もしなくてよいと考えているのであれば、今すぐ気持ちを切り替えて、早急に対策を講じる必要がある。
ポイント2: Windows XPのサポートコストは思っているより高い
対策を講じるコストよりも、何もしないでいるコストの方が高くつく場合がある。これは、Windows XPからのOS移行にとてもよく当てはまる。
調査会社の米IDCによると、2013年にWindows XP端末1台の保守に掛かったコストは、870ドルである。これは、Windows 7端末のサポートコストの5倍以上に当たる。会社で保有しているクライアントPCの台数と、Windows XPサポートに掛かる金額を試算してみてほしい。
ポイント3: Windows 7には潜在的なアップグレードコストが
Windows XPを使用し続けても、アップグレードのコストが安価になるわけではない。Microsoftは企業にWindows XPからのアップグレードを促す働きかけをしているが、多くのIT担当者はアップグレードに魅力を感じていない。
IDCは2012年、Windows XPからWindows 7への移行を想定した3年間の投資利益率(ROI)を算出した。だがこの計算では、発生し得る潜在的なコストが考慮されていなかった。Windows XPをサポートしない既存のアプリケーションが招く予期せぬ問題によって、Windows 7のアップグレードコストは増加する可能性があることも考慮すべきだ。
ポイント4: クライアントPCだけの時代ではない
現在、クライアントPCだけの観点からOSのアップグレードについて考えるのは短絡的だといえる。Windows XPから「Windows 8」への移行を計画している場合、端末戦略全体を見直すのが妥当だろう。
Windows 8デバイスとWindows 8.1デバイスによって、クライアントPCとタブレットの境が曖昧になっている。Windows 8/8.1のタイル状インタフェースは「Windows Phone」に倣ったものだ。Windows XPからの移行は、モバイル端末やアプリケーション、クラウドサービスなどの役割を検討して拡大するチャンスになる。
ポイント5: Windows XPのマルウェア対策サポートはまだ終わらない
延長サポート終了後にWindows XPを使用し続ける最大のリスクの1つは、Microsoftからセキュリティ更新プログラムが提供されなくなることだ。サポート終了の3カ月前になって、MicrosoftはWindows XPのマルウェア対策サポートの1年延長を発表した(参考: Windows XP向けセキュリティ製品のサポート継続でも安心できない理由)。つまり、Windows XPを使用している企業は、Windows XPからの移行に対応するための猶予期間が与えられることになった。この延長は、Windows XPのセキュリティを確保している5つのMicrosoft製品に適用される。
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