サポート終了間近、Windows XP“取りあえず”防御策急がれる移行戦略の着手

何もしないという選択肢はもはやあり得ない。まだ着手していなければ、今すぐ移行戦略に着手することだ。だが移行終了までに残ってしまうWindows XPはどう守ればいいのだろうか。

2014年02月07日 08時00分 公開
[Michael Cobb,TechTarget]

 「Windows XP」は登場から13年もたつのに、Windowsの中では依然としてWindows 7に次ぐナンバー2の人気を保ち、米調査会社NetMarketShare.comの調査によれば全クライアントPCの31%に搭載されている。「Windows Vista」が不評だったために、多くの組織はわざわざWindows XPからWindows Vistaへのアップグレードを行わなかった。そのためカスタマイズされたエンタープライズアプリケーションの多くは、さらにWindows XP環境の中に閉じこめられた。Windows XPにかける時間とリソースが増えるほど、アップグレードしようという意欲はますます薄れていった。

 だが、これほどの人気にもかかわらず、米MicrosoftはWindows XPのサポートを2014年4月8日(日本時間では同年4月9日)で打ち切る。以後はWindows XPのセキュリティ更新プログラムも、自動更新も、新しいサポート情報も公開されない。Windows XPがマルウェアに感染する確率は、「Windows 8」の21倍という調査もある。Windows XP搭載マシンは2014年4月以降も起動していつも通りに使えるが、感染の確率は3分の2増加する可能性がある(Windows XP SP2のサポート終了2年後の感染率から推計)。

あまりに高いXPのセキュリティリスク

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news125.jpg

D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...

news088.png

企業のSNS活用実態 最も使われているのはX? Instagram?
企業はSNSをどのように活用しているのか。調査PRサービスを提供するPRIZMAが、最も使われ...

news055.jpg

日本のモバイルアプリトレンド2025 クロスデバイス戦略とMMMの重要性とは?
急速に進化するモバイルアプリ市場においてAIと機械学習の活用が本格化し、マーケティン...