Oracleによる告訴リスクで加速する「企業のOracle離れ」忌避される複雑なライセンス体系

Oracleがサポートサービス業者Rimini Streetを知的財産の侵害で告訴した事例は、さまざまな法的リスクの存在を示している。ライセンスの複雑さを嫌う企業は、Oracleら大手プロバイダーの利用を見直し始めている。

2014年10月09日 08時00分 公開
[Cliff SaranComputer Weekly]

 サポートプロバイダーの米Rimini Street(以下、Rimini)に対して下された判決は、サプライヤー側がソフトウェア契約の履行に疑いを持った場合はそれを追求する可能性があること、さらには今後追及が行われるであろうことを示唆している。

Computer Weekly日本語版 10月8日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 10月8日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 ソフトウェアを販売するのは難しい。業界の推定によれば、ソフトウェア企業は1ドルのライセンス収入を得るのに70セントを費やすという。つまり、製品の販売を始めたら、ソフトウェアプロバイダーはそれまでに費やしたコストを取り戻す必要がある。その結果として、年に一度のメンテナンスに、本来の年間ライセンス料の約25%という異常な高価格が提示されることになる。

 特にソフトウェアの更新時期などは、利用者に敵対するかのような販売戦術を取ることがある。強引なセールスマンが監査という切り札を持ち出し、購入担当者の身動きを取れなくすることも珍しくない。

 「もっとライセンスを購入しませんか」とセールスマン。「業務に必要なライセンス数が足りないことが監査で明らかになるかもしれないし、用心するに越したことはありませんよ」

 このように言われれば、IT購入担当者はライセンス使用権に関して会社の立場を守らなければと考えてしまう。

サードパーティーの契約

 米OracleがRiminiを告訴したのは、ソフトウェアプロバイダーとして自社の知的財産権(IP)を守るためだ。だが、今回の訴訟には著作権侵害よりも重要な問題がある。

続きはComputer Weekly日本語版 10月8日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー

Computer Weekly日本語版 8月7日号 光無線技術Li-Fiが「アリ」な理由

Computer Weekly日本語版 7月17日号 ツールを使え!

Computer Weekly日本語版 7月3日号 本当に役に立つ人材の見つけ方


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

隴�スー騾ケツ€郢晏ク厥。郢ァ�、郢晏現�ス郢晢スシ郢昜サ」�ス

製品資料 DoiT International Japan株式会社

ベンダー任せのクラウド運用から脱却、内製化/自走を加速するための秘訣

クラウド活用が進む一方、ベンダー任せの構築/運用により、コスト管理の不透明さや内製化の遅れが課題になっている企業は少なくない。そこでこのような状況を解消し、クラウド活用の内製化をサポートする製品が登場した。

事例 ニュータニックス・ジャパン合同会社

金融業界のデジタルサービス拡充と脱メインフレーム化を支える、TISの取り組み

金融業界では、DXの加速に伴い、基幹系システムのモダナイズが急務になっている。特に、メインフレームの課題を解消しつつ柔軟性を確保するには、新たなクラウド基盤の導入が鍵になる。本資料では、事例を通してその実践方法を解説する。

製品資料 ServiceNow Japan合同会社

7つのユースケースで探る、リスク/コンプライアンス管理の課題と解決策

企業がビジネス規模を拡大し、サプライチェーンやビジネスパートナーとの協業が進んだことで従来型のリスク/コンプライアンス管理の限界が露呈しつつある。リスク管理を次のステップに進めるためには、これまでと異なる仕組みが必要だ。

事例 ServiceNow Japan合同会社

1年で顧客離脱率が20%低下、Lenovoは自社サービスの価値をどう高めたのか?

Lenovoでは、顧客デバイスのライフサイクル管理を支援するDevice as a Serviceを世界中に提供している。しかし、そのオペレーションは複雑であり、顧客エクスペリエンスを高めるために改善が必要だった。同社が採った改善策とは。

製品資料 LRM株式会社

“惰性”から脱却して効果を上げる、年間を通じたセキュリティ教育計画の立て方

セキュリティリスクが増大している今日において、社内のセキュリティ教育は必須のタスクとなっている。しかし、セキュリティ教育それ自体が目的化してしまい、確実な効果を上げられていないケースも多い。

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news046.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。