「情報を制する者は災害を制す」――DMATが考える災害救急医療に必要なICT広域医療搬送では強固なネットワークが不可欠

阪神・淡路大震災での教訓を踏まえて結成された「DMAT(災害派遣医療チーム)」。DMATの災害救急医療活動を支えるIT基盤の最新動向とは?

2014年12月09日 08時00分 公開
[翁長 潤,TechTargetジャパン]

関連キーワード

Cisco Systems | IP電話 | 医療IT | Web会議


「避けられた災害死」を防ぐために結成されたDMAT

photo DMAT事務局 高橋氏

 有事に備えてICTができることは何か? 本稿では、2014年10月にシスコシステムズが開催した報道機関向け説明会での国立病院機構 災害医療センター 臨床研究部/DMAT事務局 高橋礼子氏の講演内容を基に、DMAT(災害派遣医療チーム)が考える災害医療におけるICT活用と、広域医療搬送訓練でのICT活用事例を紹介する。

 高橋氏は「“備えあれば憂いなし”といわれるが、災害時には備えがあっても必ずしも十分に対応できるわけではない。“備えがあっても、なお憂いあり”が現状だ」と語る。しかし、万が一の事態に備えることで被害を軽減する「減災」は可能であり、そうした減災への取り組みの1つが「DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)」だという。

ITmedia マーケティング新着記事

news058.jpg

次世代生成AIで優位に立つのはMeta? Google? それともマスク氏のあの会社?
生成AI時代において、データは新たな金と言える。より人間らしい反応ができるようになる...

news183.jpg

GoogleからTikTokへ 「検索」の主役が交代する日(無料eBook)
若年層はGoogle検索ではなくTikTokやInstagramを使って商品を探す傾向が強まっているとい...

news160.jpg

B2B企業の市場開拓で検討すべきプロセスを定義 デジタルマーケティング研究機構がモデル公開
日本アドバタイザーズ協会 デジタルマーケティング研究機構は、B2B企業が新製品やサービ...