ビジネス使用が不安な理由
Windows 10の音声アシスタント「Cortana」、その“暗黒面”を心配する人(1/2 ページ)
Windows 10の「Cortana」は、テキストと音声を認識し、作業を手助けする仮想クライアントだ。だが、実はセキュリティ面で大きな問題がある。
Microsoftの新OS「Windows 10」で最も話題になった機能の1つに「Cortana」がある。これは同OSに組み込まれた仮想アシスタントで、クライアントPCユーザーが好きなときに利用できる。
Windows 10ではCortanaが従来の検索機能に取って代わり、テキストと音声の両方の入力に対応した先進的機能が追加された。Cortanaは単なる強化型の検索エンジンではない。検索エンジン「Bing」を原動力とするMicrosoftのクラウドサービスであり、OSとの接点が組み込まれ、データの収集もする。モバイルOS「Windows Phone 8.1」から導入されたCortanaは、スケジュール作成やタスクリマインダー、旅行情報の更新、位置情報サービスなど、ユーザーを手助けする幅広い機能が組み込まれている。検索機能はローカルファイルやアプリケーションシステム、Webなどを網羅している。
Microsoftは、Cortanaを通じて適切でタイムリーなパーソナライズ化された情報をユーザーに届ける仮想アシスタントを提供し、生産性の向上やユーザーエクスペリエンスの強化を支援したい考えだ。
ただしWindows 10のCortanaは潜在的な暗黒面もはらむ。
Cortanaを効率的に提供し、サービスを着実に向上させるため、MicrosoftはCortanaにアクセスするユーザーとシステムに関するデータを収集する。これには個人の関心事や位置情報、ユーザー設定などの個人情報も含まれる。Cortanaでは、ユーザーのWebページ閲覧履歴や情報検索に関するデータの他、端末や他のサービスの使い方に関するデータも収集する。Microsoftによると、データは以下のソースから収集される。
- 位置情報サービス:Cortanaは現在地の履歴や、地理情報が組み込まれた写真といった位置情報に関する情報を取得する。
- 通信履歴:通話、電子メール、テキストメッセージの履歴を追跡して最も関連性の高い連絡先や優先される通信手段を特定し、Cortanaは音声認識などのサービス向上に役立てる。
- 電子メールとテキスト:Cortanaは、メッセージの文面をスキャンして、カレンダーに予定を追加する。また優先度の高いメッセージにフラグを付け、大切な予定を追跡する。
- 音声と入力のパーソナライズ化:音声データをMicrosoftに送信し、パーソナライズされた音声モデルを確立して音声認識を向上させる。
- サービスとアプリケーション:Cortanaはパーソナライズを強化するため、例えば地図サービス「Bing Maps」を通じてユーザーの好みの場所を学習するといった、他のMicrosoftサービスからのデータを収集する。ユーザーが、サードパーティーのサービスに接続して、そうしたサービスからのデータに基づくパーソナライズ機能を追加することもできる。
- Web閲覧履歴と検索履歴:もしユーザーがWeb閲覧と検索履歴をMicrosoftに送信することを選択した場合、Bing検索の検索履歴とWebブラウザ「Microsoft Edge」から閲覧履歴のデータをMicrosoftに送信する。
Microsoftは、利用者に対し、転送時にデータ全てを暗号化し、厳重なセキュリティが確保された施設に保管すると約束している。また、メッセージの内容をスキャンしてターゲット広告を表示することはしない。通話内容を傍受することは誰にもできないとしている。
だが、データのセキュリティ対策とプライバシー保護に関してMicrosoftがそう主張していても、高度で機密性の高いデータを扱う業界は、データがMicrosoftに転送されることを快く思わないはずだ。例えば軍や情報機関などは、どんな形態であってもデータ収集することを望まないだろう。
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