インテリジェントビルを実現する「Watson IoT」導入計画Watson IoT導入事例

IBMの「Watson IoT」を導入すると何ができるのか。設備管理会社の計画から、その一端が見えてくる。無数のセンサー情報を集約・分析することで実現するインテリジェントなサービスとは?

2016年08月29日 08時00分 公開
[Alex ScroxtonComputer Weekly]

 デンマークで設備管理・事務作業サービス事業を営むISSは、大規模な業務変革プロジェクトに着手する。顧客の資産である世界各地のビル2万5000件にIBMの「Watson IoT(Internet of Things)」を導入し、ビル管理に適用する計画だ。

Computer Weekly日本語版 8月24日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 8月24日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 ISSが手掛けている事業は、ビル管理、清掃サービス、オフィスの備品管理、ビル警備、施設管理、ケータリングなど多岐にわたり、世界有数の顧客数をほこる。顧客にはノルウェーのNordea銀行、製薬会社のNovartis、自動車メーカーのRolls-Royceなどが名を連ねている。

 ISSはIBMとの協業により、ISSが管理している建物に設置した数百万個ものセンサーからのデータをWatson IoTで集計・分析する。このデータはWatson IoTのクラウドプラットフォームにアップロードされる。このプラットフォームではコグニティブコンピューティングのテクノロジーを利用することができる。ISSは、人々が何のためにビルを利用しているのかをより深く理解し、その理解を踏まえて自社業務を最適化するためにこのテクノロジーを活用する。

 ISSは既に、コペンハーゲンの本社でこのテクノロジーの導入実験を済ませている。(本社での作業のために雇用した)サポートスタッフが必要になる場所と時間を特定することと、サポートスタッフの力を借りている社員の日常的な作業管理を改善する部分をテクノロジーで補助したことにより、効率が上がったと実感する場面が多数あったとガーム氏はその実験結果を教えてくれた。

 会議室に誰もいなかったので予約なしに飛び込みで使った人がいた場合、会議室のセンサーは部屋に人がいることを検知する。これを受けて、システムは

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...