製品だけで選んではいけない、ビッグデータプラットフォーム選び保険会社の導入事例

複数のHadoopディストリビューターからどの製品を選ぶべきなのか。ドイツの再保険会社は、製品以外の面に注目することで導入を成功させた。彼らの製品選定を決定付けた要因とは何か?

2016年11月14日 08時00分 公開
[Brian McKennaITmedia]
Computer Weekly

 ドイツの再保険会社Munich Reは、ビジネスの近代化を目的にデータプラットフォームを導入した。このプラットフォームには、Hortonworksの「Hadoop」ディストリビューションと、SASの分析テクノロジーが幾つか使用されている。

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 サイバーリスク、経済的リスク、政治的リスクにさらされている保険顧客の回復力強化を目指す同社は、広範なデジタル化の一環としてビッグデータプログラムを導入した。2016年2月に導入したこのデータプラットフォームにより、社内の各部門が「アイデアを模索し、事業分野を開拓して、顧客サービスを向上する」ことが容易になったという。

 同社でビッグデータと分析のリードITアーキテクトを務めるマーク・ウィワース氏は次のように語る。「全世界で事業を展開している再保険会社として、当社は自由に扱えるデータを大量に所有している。このデータを完全に活用したいと考えているところだ」

 保険業界は、主に詐欺の検出と防止を目的として統計ソフトウェアを使用してきたが、近年はビッグデータテクノロジーへの関心を高めている。

 2016年の英国保険業界は、個人向けサービスを提供するために統計ソフトウェアよりもビッグデータを優先していることが、Teradataの後援による同年の研究結果で分かった。

 一方、BearingPointの後援による2014年の研究結果では、保険業界はビッグデータ分析の受け入れに手間取っているとされていた。保険会社の90%が全社規模のビッグデータ戦略を取り入れておらず、新興の機敏なデータアグリゲーターに先を越されるリスクがあるという。

 Munich Reは、このテクノロジーを選んだ主な理由を次のように語った。

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